探究学習のテーマと問いって何が違うの?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、総合型選抜において重要となる探究学習の「テーマ」と「問い」の違いについて解説していきます。
多くの受験生や保護者の方から、「探究学習のテーマと問いって何が違うの?」という質問をいただきます。
どちらも探究学習の出発点となる重要な要素ですが、それぞれ役割が異なります。
テーマ:探究する「範囲」
テーマとは、探究学習で「何を調べるのか」、つまり探究する範囲を指します。
例えば、「環境問題」「国際関係」「AI技術」などがテーマとなります。
テーマは、興味関心のある分野や将来学びたいこと、社会問題などから設定すると良いでしょう。
問い:探究する「方向性」
問いとは、「なぜ?」「どのように?」「どうなるのか?」といった疑問形で、探究の方向性を示すものです。
例えば、「地球温暖化を食い止めるためには、どのような対策が必要なのか?」「AI技術は社会にどのような影響を与えるのか?」などが問いとなります。
問いを立てることで、探究学習の目的が明確になり、より深い探究活動を行うことができます。
テーマと問い:具体例
テーマと問いの関係を、具体的な例で見てみましょう。
テーマ: 地球温暖化
問い:
- 地球温暖化は、私たちの生活にどのような影響を与えるのか?
- 地球温暖化の原因は何なのか?
- 地球温暖化を防止するために、私たちにできることは何か?
テーマ: 少子高齢化
問い:
- 少子高齢化が進むと、社会はどうなるのか?
- 少子高齢化の原因は何なのか?
- 少子高齢化を解決するために、どのような政策が必要なのか?
このように、一つのテーマに対して、複数の問いを立てることができます。
良い問いを見つけるポイント
良い問いを見つけるためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 具体的な問い: あいまいな問いではなく、具体的な問いを立てる
- 探究可能な問い: 答えが明確に決まっている問いではなく、探究する余地のある問いを立てる
- 興味関心のある問い: 自分が「知りたい!」と思う問いを立てる
総合型選抜におけるテーマと問い
総合型選抜では、探究学習を通して得られた成果や学びを評価します。
志望理由書や活動報告書、面接などで、探究テーマと問い、そして探究のプロセスや成果を具体的に説明することで、あなたの主体性や探究心、問題解決能力を効果的にアピールすることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
探究学習において、テーマと問いはどちらも重要な要素です。
テーマを設定し、そこから具体的な問いを立てることで、探究学習の方向性を明確にし、より深い学びを得ることができます。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。