歯学部の総合型選抜で成功を収めるための志望理由とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。
特に、歯学部を志望する皆さんにとって、総合型選抜は大きなチャンスとなります。
なぜなら、歯科医師には、高い倫理観、患者さんへの共感力、コミュニケーション能力、そして繊細な手先の器用さなど、多様な資質が求められるからです。
総合型選抜では、まさにそうした要素を評価してもらえる絶好の機会となります。
今回は、歯学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について詳しく解説していきます。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、
- 学業成績
- 課外活動
- ボランティア活動
- 資格・検定
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
など、多様な要素を総合的に評価します。
つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!
歯学部で学ぶこと
歯学部では、人々の口腔の健康を守る歯科医師になるために、幅広い知識と技術を学びます。
具体的には、
- 基礎医学: 人体の構造や機能、病気の原因などについて学ぶ
- 臨床医学: さまざまな病気の症状、診断、治療法などについて学ぶ
- 歯学: 歯の構造、機能、病気、治療法などについて学ぶ
- 口腔外科: 口腔内の外科手術、顎顔面領域の疾患などについて学ぶ
- 矯正歯科: 歯並びや噛み合わせを改善する治療について学ぶ
- 小児歯科: 子どもの歯の治療、予防について学ぶ
- 歯周病学: 歯周病の予防、治療について学ぶ
など、多岐にわたる分野を学びます。
歯学部で身につく力
歯学部で学ぶことで、
- 歯科医療の専門知識と技術
- 患者さんへの共感力
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 倫理観
- 手先の器用さ
など、歯科医師として、そして社会人として必要とされる様々な力を身につけることができます。
総合型選抜における志望理由の重要性
総合型選抜では、なぜ歯科医師になりたいのか、歯科医療を通して何をしたいのかを明確に伝えることが非常に重要です。
なぜなら、大学側は、歯科医療への強い情熱と、人々の口腔の健康を守りたいという強い意志を持った学生を求めているからです。
志望理由書や面接を通して、皆さんの熱意を伝えていきましょう。
歯学部の志望理由を作成するポイント
歯学部の志望理由を作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 歯科医師を志したきっかけを具体的に書く
- 漠然と「人の役に立ちたいから」と書くのではなく、なぜ歯科医師になりたいと思ったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
- 例えば、「歯の治療で苦痛から解放された経験から」「歯科医院で働く歯科医師の姿を見て」「口腔ケアのボランティア活動を通して」など。
- 歯科医療を通して何を学びたいのか、将来どのような歯科医師になりたいのかを書く
- 歯学部で学びたい分野、興味のあるテーマなどを具体的に書きましょう。
- 将来、どのような場所で、どのような歯科医療を提供したいのか、自分のキャリアプランと関連付けて書きましょう。
- 例えば、「地域に根差した歯科医院で働く」「最先端の歯科医療を研究する」「子どもたちの歯の健康を守る」など。
- 大学でどのように学びたいのか、大学生活でどのような活動に取り組みたいのかを書く
- 大学の講義や実習で積極的に学びたいという意欲を示しましょう。
- 大学生活で参加したい研究活動やボランティア活動などがあれば、具体的に書きましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて書く
- 歯科医療を学ぶ上で役立つと思う、自分の経験や能力を具体的に書きましょう。
- 例えば、「手先が器用で細かい作業が好き」「コミュニケーション能力が高い」「忍耐強く、責任感がある」など。
- 具体的な内容を盛り込む
- 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字などを盛り込むことで、説得力が増します。
- 例えば、「歯科医療の現状や課題、将来展望について具体的に説明する」「将来の夢を実現するために、どのような計画で勉強したいのかを具体的に書く」など。
- 誤字脱字、表現などに注意する
- 誤字脱字や表現の誤りは、熱意が伝わらないだけでなく、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
- 丁寧に推敲し、完成度の高い志望理由書を作成しましょう。
歯学部の志望理由:例文
歯学部の志望理由、なかなか書きづらいですよね。
でも大丈夫!多くの受験生が同じように悩んでいます。
皆さんの志望理由を考えるヒントになるように、いくつか例を挙げてみましょう。
例1:幼少期の治療経験から
私が歯科医師を志したのは、幼い頃に虫歯の治療で歯医者さんに通っていたことがきっかけです。
当時は歯の治療が怖くて仕方ありませんでしたが、先生は優しく丁寧に治療をしてくれ、次第に歯医者さんに行くのが楽しみになりました。
そして、いつしか「私も先生のように、患者さんに寄り添い、安心感を与えられる歯科医師になりたい」と思うようになりました。
貴学の歯学部は、患者さんとのコミュニケーションを重視した教育を行っていると伺っており、私の理想とする歯科医師像に近づくことができると確信しています。
将来は、地域医療に貢献できる、温かい歯科医師を目指します。
例2:高齢化社会への関心から
私が歯科医師を志したのは、高齢化社会の進展に関心があるからです。
高齢者が健康で豊かな生活を送るためには、口腔の健康が非常に重要です。
しかし、高齢者の多くは、歯周病や虫歯などの口腔疾患を抱えており、食事や会話に支障をきたしている方も少なくありません。
私は、高齢者の口腔ケアを通して、彼らの生活の質向上に貢献したいと考えています。
貴学の歯学部では、高齢者歯科に関する専門的な知識や技術を学ぶことができると伺っています。
高齢者の口腔の健康をサポートし、笑顔で過ごせるように貢献できる歯科医師になりたいです。
例3:海外での歯科医療ボランティアの経験から
私が歯科医師を志したのは、高校時代に発展途上国で歯科医療ボランティアに参加したことがきっかけです。
現地では、口腔の健康に関する意識が低く、多くの人々が歯の痛みや口腔疾患に苦しんでいました。
限られた資源の中で、人々の口腔の健康を守るために奮闘する歯科医師の姿を見て、深く感銘を受けました。
そして、世界で活躍できる歯科医師になりたいという夢を抱くようになりました。
貴学の歯学部は、国際的な視野を育むためのプログラムが充実しており、海外研修などの機会もあると伺っています。
将来的には、海外で歯科医療活動を行い、世界の人々の健康に貢献したいと考えています。
ポイント
- 歯科医師を志したきっかけ、歯学部で学びたいこと、将来の夢などを具体的に書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて、歯学を学ぶ意欲を伝えましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
これらの例を参考に、ぜひ、あなた自身の言葉で志望理由を表現してみてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、歯学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について解説しました。
歯学部は、人々の口腔の健康を守り、笑顔を創造する素晴らしい学部です。
総合型選抜を通して、皆さんの熱意を大学に伝え、歯科医療の世界へ飛び込みましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。