法学部の総合型選抜で成功を収めるための志望理由とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。
特に、法学部を志望する皆さんにとって、総合型選抜は大きなチャンスとなります。
なぜなら、法学は、単に法律の知識を学ぶだけでなく、社会正義や人権擁護、国際的な法的課題など、幅広いテーマについて深く考察し、論理的な思考力や問題解決能力を養う学問だからです。
総合型選抜では、まさにそうした要素を評価してもらえる絶好の機会となります。
今回は、法学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について詳しく解説していきます。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、
- 学業成績
- 課外活動
- ボランティア活動
- 資格・検定
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
など、多様な要素を総合的に評価します。
つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!
法学部で学ぶこと
法学部では、法律学を基礎として、社会のルールや仕組みを学びます。
具体的には、
- 憲法: 国の基本的なルール、国民の権利と義務について学ぶ
- 民法: 個人間の権利義務関係、例えば契約や相続などについて学ぶ
- 刑法: 犯罪と刑罰について学ぶ
- 商法: 企業活動に関する法律について学ぶ
- 行政法: 国や地方公共団体の活動に関する法律について学ぶ
- 国際法: 国家間のルール、国際的な紛争解決などについて学ぶ
- 政治学: 政治の仕組みや政治思想について学ぶ
など、多岐にわたる分野を学びます。
法学部で身につく力
法学部で学ぶことで、
- 論理的思考力
- 問題解決能力
- 分析能力
- コミュニケーション能力
- 文章作成能力
- プレゼンテーション能力
など、法律の専門家だけでなく、社会の様々な分野で活躍するために必要とされる力を身につけることができます。
総合型選抜における志望理由の重要性
総合型選抜では、なぜ法学部で学びたいのか、法学を通して何をしたいのかを明確に伝えることが非常に重要です。
なぜなら、大学側は、法学への強い興味と探究心、そして、社会正義を実現したいという強い意志を持った学生を求めているからです。
志望理由書や面接を通して、皆さんの熱意を伝えていきましょう。
法学部の志望理由を作成するポイント
法学部の志望理由を作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 法学に興味を持ったきっかけを具体的に書く
- 漠然と「法律に興味があります」と書くのではなく、なぜ法学に興味を持ったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
- 例えば、「ニュースで見た裁判の報道がきっかけで」「法律に関する書籍を読んで」「身近な法律問題に直面して」など。
- 法学を通して何を学びたいのか、将来どのように活かしたいのかを書く
- 法学部で学びたい分野、興味のあるテーマなどを具体的に書きましょう。
- 将来、法学の知識をどのように活かしたいのか、自分のキャリアプランと関連付けて書きましょう。
- 例えば、「弁護士」「検察官」「裁判官」「法務部員」「公務員」など。
- 大学でどのように学びたいのか、大学生活でどのような活動に取り組みたいのかを書く
- 大学の講義やゼミで積極的に学びたいという意欲を示しましょう。
- 大学生活で参加したい模擬裁判や法律相談などの活動があれば、具体的に書きましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて書く
- 法学を学ぶ上で役立つと思う、自分の経験や能力を具体的に書きましょう。
- 例えば、「高校時代に debate 部で培った論理的思考力」「生徒会活動で培ったリーダーシップ」「ボランティア活動で培ったコミュニケーション能力」など。
- 具体的な内容を盛り込む
- 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字などを盛り込むことで、説得力が増します。
- 例えば、「興味のある法律について、具体的な条文や判例を挙げて説明する」「将来の夢を実現するために、どのような計画で勉強したいのかを具体的に書く」など。
- 誤字脱字、表現などに注意する
- 誤字脱字や表現の誤りは、熱意が伝わらないだけでなく、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
- 丁寧に推敲し、完成度の高い志望理由書を作成しましょう。
法学部の志望理由:例文
法学部の志望理由、なかなか書きづらいですよね。
でも大丈夫!多くの受験生が同じように悩んでいます。
皆さんの志望理由を考えるヒントになるように、いくつか例を挙げてみましょう。
例1:冤罪事件をきっかけに
私が法学を志したのは、ある冤罪事件の報道を見たことがきっかけです。
逮捕された人が、長年、無実を訴え続け、ようやく再審で無罪判決を勝ち取るまでの苦難の道のりを知り、強い衝撃を受けました。
裁判の仕組みや、証拠の重要性、そして、弁護士の役割について深く知りたいと思い、法学部を志望しました。
貴学の法学部では、刑事法や訴訟法などの専門的な知識を学ぶだけでなく、模擬裁判や法律相談などの実践的な活動を通して、法律の知識を社会で活かす力を養うことができると伺っています。
将来は、弁護士として、一人でも多くの人権を守り、社会正義を実現するために尽力したいと考えています。
例2:国際的な人権問題に関心を抱いて
私が法学を志したのは、国際的な人権問題に関心を抱いているからです。
世界では、今もなお、紛争や貧困、差別など、多くの人々が人権侵害に苦しんでいます。
高校時代に、国際的な人権団体が主催するイベントに参加した際、人権問題の深刻さを改めて認識し、国際社会で活躍できる法律の専門家になりたいと考えるようになりました。
貴学の法学部では、国際法や人権法などの専門科目を学ぶことができ、海外大学との交換留学制度も充実していると伺っています。
これらの学びを通して、国際的な視野と法律の専門知識を身につけ、将来は、国際機関や NGO で働き、世界の人権問題の解決に貢献したいと考えています。
例3:企業法務の専門家を目指して
私が法学を志したのは、企業法務の専門家として、企業活動を支えたいと考えているからです。
企業は、社会に貢献する一方で、様々な法律問題に直面することもあります。
企業が法令を遵守し、健全な事業活動を行うためには、法律の専門家の存在が不可欠です。
貴学の法学部では、商法や会社法などの企業法務に関する科目が充実しており、企業法務の専門家を育成するためのプログラムもあると伺っています。
企業法務の専門知識を深め、企業のコンプライアンスやリスク管理に貢献できる人材になりたいと考えています。
ポイント
- 法学に興味を持ったきっかけ、法学部で学びたいこと、将来の夢などを具体的に書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて、法学を学ぶ意欲を伝えましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
これらの例を参考に、ぜひ、あなた自身の言葉で志望理由を表現してみてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、法学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について解説しました。
法学部は、社会のルールを学び、正義を実現するために活躍できる人材を育成する学部です。
総合型選抜を通して、皆さんの熱意を大学に伝え、法学の世界へ飛び込みましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。