併願戦略のススメ
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。
「でも、総合型選抜って難しそう…」
「準備が大変そう…」
そんな風に思っていませんか?
確かに、総合型選抜は、一般選抜とは全く異なる対策が必要です。
受験生の中には「併願」を考えている方も少なくありません。
今回は、総合型選抜をより有利に進めるための「併願戦略」について詳しく解説していきます。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、
- 学業成績
- 課外活動
- ボランティア活動
- 資格・検定
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
など、多様な要素を総合的に評価します。
つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みを活かせる
- 学力試験の点数だけで評価されない
- 大学生活へのモチベーションを高められる
- 早い時期に合格が決まる場合がある
- 一般選抜と併願できる場合がある
総合型選抜は併願できる?
総合型選抜は、大学によっては、一般選抜や他の選抜方式と併願することが可能です。
併願することで、合格のチャンスを増やし、より確実に大学進学を目指せるというメリットがあります。
併願可能なパターン
総合型選抜で併願できるパターンは、主に以下の3つです。
- 同一大学内の別学部・学科との併願
- 同じ大学内の異なる学部・学科を受験することができます。
- 例えば、文学部と経済学部を併願するなど。
- 他大学との併願
- 複数の大学を併願することができます。
- 大学によって、併願可能な大学・学部・学科が制限されている場合があります。
- 募集要項をよく確認しましょう。
- 他の選抜方式との併願
- 総合型選抜と一般選抜、学校推薦型選抜などを併願することができます。
- 大学によって、併願可能な選抜方式が制限されている場合があります。
併願が「不可」となる場合
総合型選抜で併願ができないケースは、主に以下の3つに分けられます。
- 大学の規定で併願が禁止されている場合
- 大学によっては、総合型選抜で入学する学生に対して、強い入学意思を求める場合があります。
- そのため、募集要項に「専願」と明記されている場合、その大学・学部・学科の総合型選抜は、他の大学や選抜方式との併願ができません。
- 専願で合格した場合、入学を辞退することはできませんので、注意が必要です。
- 選抜方式の特性上、併願が難しい場合
- 例えば、「指定校推薦」のように、高校と大学の間で入学枠が決められている選抜方式は、併願が認められないケースがほとんどです。
- 指定校推薦は、高校からの推薦に基づいて選抜が行われるため、合格者は原則としてその大学に入学することが前提となります。
- 入学時期が異なる場合
- 同じ大学でも、学部・学科によっては入学時期が異なる場合があります。
- 例えば、4月入学と10月入学のように入学時期が異なる場合、併願ができないケースがあります。
併願可否を確認する方法
併願が可能かどうかは、各大学・学部・学科の募集要項で必ず確認しましょう。
募集要項には、以下の情報が記載されています。
- 併願の可否
- 併願可能な大学・学部・学科
- 併願可能な選抜方式
- 出願資格
- 出願期間
- 試験日
- 選考方法
募集要項は、大学のホームページや大学案内などで入手できます。
不明な点があれば、大学の入試課に直接問い合わせるようにしましょう。
併願が「不可」の場合の対策
志望する大学・学部・学科の総合型選抜が併願不可だった場合でも、諦める必要はありません。
以下の方法を検討してみましょう。
- 一般選抜との併用
- 総合型選抜で不合格だった場合でも、一般選抜で再度チャレンジすることができます。
- 総合型選抜の対策で培った知識やスキルは、一般選抜にも活かせる場合があります。
- 他の大学・学部・学科の検討
- 併願可能な大学・学部・学科を検討してみましょう。
- 自分の興味や適性、将来の目標などを考慮し、最適な進路を選びましょう。
- 次年度以降の受験
- どうしても第一志望の大学・学部・学科に入学したい場合は、次年度以降の受験を検討してみましょう。
- 1年間、しっかりと準備することで、合格の可能性を高めることができます。
併願する際の注意点
- 大学・学部・学科によっては併願できない場合がある
- 必ず、各大学の募集要項で併願に関する規定を確認しましょう。
- 併願には、それぞれに対策が必要になる
- それぞれの選抜方式に合わせて、準備を進める必要があります。
- スケジュール管理をしっかり行いましょう。
- 出願書類や試験日が重複する場合がある
- それぞれの選抜方式の出願書類や試験日が重複しないよう、注意が必要です。
- 事前にスケジュールを確認し、調整しましょう。
併願戦略を成功させるために
併願を成功させるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 情報収集
- 各大学・学部・学科の募集要項を確認し、併願に関する規定を理解しましょう。
- 併願可能な選抜方式、出願資格、出願期間、試験日などを確認しましょう。
- 自己分析
- 自分の興味や適性、強み・弱みを理解し、どの大学・学部・学科が自分に合っているのかを考えましょう。
- 複数の大学・学部・学科を併願する場合、それぞれの志望理由を明確にしておくことが重要です。
- スケジュール管理
- それぞれの選抜方式の出願書類作成、試験対策、試験日などを考慮し、スケジュールをしっかりと管理しましょう。
- 特に、出願書類の締め切りや試験日が重ならないように注意しましょう。
- 情報整理
- 併願する大学・学部・学科の情報、出願書類、試験対策などの情報を整理しておきましょう。
- 情報を整理することで、効率的に受験対策を進めることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、総合型選抜における併願戦略について解説しました。
併願は、合格のチャンスを増やし、より確実に大学進学を目指すための有効な手段です。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。