
はじめに
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試において、総合型選抜(旧AO入試)は多様な能力を評価する新しい形の選抜方式です。
特に薬学部では、小論文を通して受験生の論理的思考力、問題解決能力、表現力などを重視する傾向にあります。
「薬学部の小論文ってどんな対策をすればいいの?」
「そもそも薬学部が小論文で何を評価しようとしているの?」
この記事では、このような疑問をお持ちの受験生に向けて、薬学部の小論文対策について徹底的に解説します。
1. 薬学部が小論文で評価したいこと
薬学部は、医薬品の開発や調剤、人々の健康をサポートする人材育成を目的としています。そのため、小論文では単なる知識の暗記だけでなく、以下の能力が評価されます。
- 論理的思考力: 課題を分析し、要素間の関係性を理解し、筋道立てて解決策を導き出す能力
- 批判的思考力: 既存の医療や薬学に対し、客観的な視点から疑問を呈し、改善点を提案する能力
- 表現力: 自分の考えを明確かつ論理的に文章で表現する能力
- 探求心: 薬学や医療に対し、知的な好奇心を持ち、探求しようとする意欲
- コミュニケーション能力: 自分の考えを的確に伝え、患者や医療関係者と円滑なコミュニケーションをとる能力
- 倫理観: 医薬品の開発や使用において、生命倫理、人道的な側面を考慮する能力
2. 薬学部小論文の出題傾向
薬学部の小論文では、以下のようなテーマが出題される傾向があります。
- 医療・薬学に関する課題: 医療問題、薬害問題、高齢化社会における医療、感染症対策など、現代社会が抱える医療・薬学に関する課題に対する解決策を論述する
- 医薬品開発: 新薬開発のプロセス、医薬品の有効性や安全性、医薬品情報などについて論述する
- 医療倫理: 生命倫理、患者の権利、医療現場における倫理的ジレンマなどについて論述する
- 薬剤師の役割: 地域医療における薬剤師の役割、チーム医療における薬剤師の役割、患者への服薬指導などについて論述する
- 将来の医療・薬学: 未来の医療や薬学のあり方、AIやゲノム編集などの技術が医療・薬学に与える影響について論述する
3. 薬学部小論文対策のポイント
薬学部の小論文で求められる能力を身につけるためには、以下の対策が有効です。
- 論理的思考力の養成:
- 医療や薬学に関する書籍や論文を読み、論理的な思考力を養う
- 過去の小論文やレポートを分析し、論理構成や展開の仕方を学ぶ
- 日常生活の中で、様々な医療問題に対し「なぜそうなるのか」「どうすれば改善できるか」を考える習慣をつける
- 批判的思考力の養成:
- 医療ニュースや薬学に関する記事を読み、既存の医療や薬学に対し疑問を持つ
- 異なる意見を持つ人との議論を通して、自分の考えを深める
- 物事を多角的に捉え、批判的な視点を持つ
- 表現力の向上:*
- 医療や薬学に関する文章の書き方を学び、練習する
- 自分の考えを人に伝える練習をする
- 添削サービスなどを利用し、文章表現の改善を図る
- 探求心の育成:
- 興味のある医療や薬学分野について、深く掘り下げて調べる
- 医療現場や薬局での実習やボランティア活動を通して、現場の状況を学ぶ
- 疑問に思ったことは、積極的に調べる
- コミュニケーション能力の向上:
- 自分の考えを的確に伝える練習をする
- 患者や医療関係者とのコミュニケーションを想定したロールプレイングを行う
- 医療現場でのコミュニケーションに関する書籍や記事を読む
- 倫理観の醸成:
- 医療倫理に関する書籍や論文を読み、倫理的な問題を理解する
- 医療現場における倫理的ジレンマについて、自分なりの考えを持つ
- 倫理的な問題について、他の人と議論する
4. 薬学部小論文対策の具体的な方法
- 過去問の分析: 過去に出題された小論文を分析し、出題傾向や形式を把握する
- テーマ設定: 興味のある医療や薬学分野からテーマを選び、深掘りする
- 資料収集: テーマに関する論文や書籍、ニュース記事、医療統計データなどを集める
- 構成作成: 序論、本論、結論の構成を決め、各部分で論述する内容を整理する
- 執筆: 集めた資料や構成に基づき、小論文を執筆する
- 添削: 先生や先輩、添削サービスなどに依頼し、添削を受ける
- 推敲: 添削結果を参考に、文章の修正や加筆を行う
5. 薬学部小論文対策におすすめの参考書・サイト
- 薬学関連書籍:*
- 『薬学教科書』に関する書籍
- 『医療倫理』に関する書籍
- 薬学雑誌:*
- 『日本薬学会誌』
- 『Pharmaceutical Journal』
- 小論文対策本:
- 減点されない! 勝論文 [1からわかる小論文 基礎の基礎編] (YELL books) (小杉樹彦)
- 受験対策 全国大学 小論文入試 出題内容5か年ダイジェスト
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
薬学部の小論文対策は、単なる知識の暗記ではなく、論理的思考力、批判的思考力、表現力、探求心、コミュニケーション能力、倫理観を総合的に養う必要があります。
この記事で紹介した対策方法を参考に、早めに準備を始め、万全の対策で薬学部入試に臨んでください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。