
- 1. 読書感想文の書き方とは?
- 1.1. 1. 総合型選抜における読書感想文の重要性
- 1.2. 2. 読書感想文を書く前の準備
- 1.2.1. 2.1. 本を選ぶ(課題図書がない場合)
- 1.2.2. 2.2. 本を読む際のポイント
- 1.2.3. 2.3. 読み終わった後の整理
- 1.3. 3. 読書感想文の構成
- 1.3.1. 3.1. 導入
- 1.3.2. 3.2. 本の内容の要約(簡潔に)
- 1.3.3. 3.3. 感想・考察(最も重要な部分)
- 1.3.4. 3.4. 結論
- 1.4. 4. 読書感想文を書く際のポイント
- 1.5. 5. 総合型選抜のテーマとの関連付け
- 1.6. KOSSUN教育ラボの活用
- 1.7. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 1.8. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
読書感想文の書き方とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
総合型選抜(旧AO入試)では、書類選考の一環として読書感想文の提出が求められることがあります。
これは単に文章力を見るだけでなく、あなたがどのように本を読み解き、そこから何を感じ、考えたのか、そしてそれがあなたの学びや成長にどう繋がっているのかを評価するものです。
この記事では、総合型選抜で高評価を得るための読書感想文の書き方を、具体的なステップとポイントを交えながら解説します。課題図書がある場合もない場合も、この記事を参考に、あなたの個性と知的好奇心を伝える魅力的な読書感想文を作成し、合格へと繋げましょう。
1. 総合型選抜における読書感想文の重要性
総合型選抜において、なぜ読書感想文が課されるのでしょうか。それは、大学側があなたの以下の点を知りたいと考えているからです。
- 読解力・理解力: 本の内容を正確に読み解き、理解する力
- 思考力・考察力: 本の内容について深く考え、自分なりの意見や解釈を生み出す力
- 表現力・記述力: 自分の考えや感情を論理的かつ分かりやすく文章で表現する力
- 知的好奇心・探求心: 未知の知識や世界に対する興味関心、主体的に学ぶ姿勢
- 自己分析力・内省力: 本の内容を通して自分自身を振り返り、新たな発見や学びを得る力
- 大学・学部への適性: 本の内容と自身の興味関心、志望する大学・学部の学びとの関連性
つまり、読書感想文は、単なる本の要約やあらすじ紹介ではなく、あなた自身の知的な探求心や成長の過程を示すための重要なツールなのです。
2. 読書感想文を書く前の準備
質の高い読書感想文を書くためには、読み始める前、読んでいる最中、そして読み終わった後の準備が不可欠です。
2.1. 本を選ぶ(課題図書がない場合)
課題図書がない場合は、以下の点を考慮して本を選びましょう。
- 興味関心のある分野: 自分が本当に興味のある分野の本を選ぶことで、主体的に読み進めることができ、深い感想や考察が生まれます。志望する学部・学科に関連する本を選ぶのも効果的です。
- 読みやすい文章: 難解すぎる本を選ぶと、内容を理解するのに苦労し、感想文を書くのが億劫になってしまう可能性があります。自分の読書レベルに合った、読みやすい文章の本を選びましょう。
- テーマが明確な本: 感想や考察を深めやすい、テーマが明確な本を選ぶのがおすすめです。
- 総合型選抜のテーマとの関連性: 総合型選抜で問われるテーマや、大学・学部の理念と関連付けられそうな本を選ぶと、より深いアピールに繋がります。
2.2. 本を読む際のポイント
ただ読むだけでなく、以下の点を意識しながら読むことで、より深い読解と考察が可能になります。
- 目的意識を持つ: なぜこの本を選んだのか、この本から何を学びたいのかという目的意識を持って読み始めましょう。
- 線を引いたりメモを取ったりする: 気になった箇所や重要な部分に線を引いたり、感じたことや考えたことをメモしたりしながら読み進めましょう。後で感想文を書く際のヒントになります。
- 登場人物の心情や行動を分析する: 小説であれば、登場人物の心情の変化や行動の理由を考えながら読み進めましょう。
- 著者の主張や意図を捉える: ノンフィクションであれば、著者が何を伝えたいのか、どのような主張をしているのかを意識しながら読みましょう。
- 疑問点や反論点を考える: 疑問に思ったことや、自分とは異なる意見や考え方があれば、メモしておきましょう。
- 自分の経験や知識と結びつける: 本の内容が、自分の過去の経験や知識とどのように関連しているかを考えながら読み進めましょう。
2.3. 読み終わった後の整理
読み終わった直後の感想や考えは、鮮明なうちに記録しておきましょう。
- 全体的な感想を書き出す: 本を読み終えて最初に感じたこと、心に残ったことなどを自由に書き出してみましょう。
- 印象に残った箇所や理由をまとめる: 特に印象に残った部分をいくつか選び、なぜそう感じたのか、具体的な理由を書き出しましょう。
- 本全体のテーマやメッセージを捉える: この本を通して著者が伝えたかったことは何か、中心となるテーマやメッセージを自分なりにまとめてみましょう。
- 自分自身の考えや意見を深める: 本の内容を踏まえて、自分自身はどう考えたのか、どのような意見を持ったのかを掘り下げて考えましょう。
- 疑問点や反論点を再検討する: 読んでいる間に疑問に思ったことや、著者の意見に反論したいと思った点について、改めて考えてみましょう。
3. 読書感想文の構成
読書感想文は、一般的に以下の構成で書くことで、論理的で分かりやすい文章になります。
3.1. 導入
- 本の紹介: 題名、著者名、簡単な概要を紹介します。なぜこの本を選んだのか、どのようなきっかけで読んだのかを述べると、個人的な関心が伝わりやすくなります。
- 読書前の期待や印象: 読み始める前に抱いていた期待や、本の第一印象などを簡潔に述べます。
3.2. 本の内容の要約(簡潔に)
- あらすじの紹介: 物語の主要な展開や、ノンフィクションであれば中心となる主張や論点を簡潔にまとめます。ただし、詳細なネタバレは避け、あくまで感想文の導入として必要な範囲に留めましょう。
- 特に印象に残った部分の紹介: 本全体の内容を簡潔にまとめた上で、特に自分の心に残った箇所や、深く考えさせられた部分を具体的に紹介します。引用する場合は、正確に記述しましょう。
3.3. 感想・考察(最も重要な部分)
- 自分の感情や考え: 印象に残った部分について、自分がどのように感じたのか、何を考えたのかを具体的に述べます。「感動した」「面白かった」といった表面的な感想だけでなく、なぜそう感じたのか、どのような点が心に響いたのかを掘り下げて記述しましょう。
- 内容に対する考察や解釈: 本の内容を多角的に考察し、自分なりの解釈や意見を述べます。著者の主張に対する賛同や反論、疑問点などを具体的に示しましょう。
- 自分の経験や知識との関連付け: 本の内容が、自分の過去の経験や知識とどのように関連しているかを具体的に述べます。自分の体験談を交えることで、より個人的で深い感想文になります。
- 現代社会や自分自身の問題意識との繋がり: 本の内容が、現代社会の出来事や問題、あるいは自分自身の抱える課題とどのように繋がっているかを考察します。
3.4. 結論
- 全体のまとめ: 感想や考察を踏まえ、改めて本全体のテーマやメッセージについて自分なりの結論を述べます。
- 読書後の変化や学び: この本を読んだことで、自分の考え方や感じ方にどのような変化があったのか、どのような学びを得たのかを具体的に述べます。
- 今後の展望: この読書体験を今後どのように活かしていきたいか、具体的な展望を示すことで、学びの意欲をアピールできます。
4. 読書感想文を書く際のポイント
より質の高い読書感想文を書くために、以下のポイントを意識しましょう。
- オリジナリティを出す: 単なるあらすじ紹介や受け売りの感想ではなく、自分自身の言葉で、自分ならではの視点や考えを表現することが重要です。
- 具体的に書く: 抽象的な表現は避け、具体的な場面や描写を引用しながら、自分の感情や考えを具体的に説明しましょう。
- 論理的に構成する: 感想や考察が、論理的な流れで展開されるように意識しましょう。接続詞などを適切に使い、文章全体のまとまりを意識することが大切です。
- 批判的な視点も持つ: 著者の意見にただ同意するだけでなく、疑問点や反論点があれば、それも率直に述べましょう。ただし、感情的な批判ではなく、根拠に基づいた建設的な意見を述べることが重要です。
- 丁寧な言葉遣いを心がける: 総合型選抜の提出書類であることを意識し、丁寧で適切な言葉遣いを心がけましょう。誤字脱字や文法ミスにも注意が必要です。
- 熱意を伝える: 本に対する興味や、そこから得た学びを活かしたいという熱意を文章全体から伝えましょう。
5. 総合型選抜のテーマとの関連付け
総合型選抜では、大学や学部ごとにアドミッションポリシーや求める人物像が明確に示されています。読書感想文を書く際には、選んだ本の内容が、これらのポリシーや求める人物像とどのように関連付けられるかを意識することが重要です。
例えば、以下のような視点で関連付けを考えてみましょう。
- 大学の理念や教育目標: 本の内容が、大学が掲げる理念や教育目標とどのように合致しているか。
- 学部の専門分野: 本の内容が、志望する学部の専門分野とどのように関連しているか。
- 自身の興味関心や将来の目標: 本の内容が、自分の興味関心や将来の目標とどのように結びついているか。
- 総合型選抜のテーマ: 総合型選抜で与えられたテーマと、本の内容がどのように関連しているか。
このように、読書を通して得た学びや気づきを、大学や学部との関連性の中で示すことで、入学への強い意欲と適性をアピールすることができます。
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜における読書感想文は、単なる本の要約ではなく、あなたの読解力、思考力、表現力、知的好奇心、そして成長の可能性を示すための重要なツールです。
事前の準備をしっかりと行い、構成を意識しながら、あなた自身の言葉で、具体的なエピソードや考察を盛り込んだオリジナリティ溢れる読書感想文を作成し、合格への道を切り拓いてください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。