実践的な英語力を身につける方法とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試改革、そしてグローバル化が加速する現代において、大学入試のあり方も大きく変化しています。従来の知識偏重型から、思考力や表現力、主体性を重視する選抜へとシフトしており、総合型選抜はその代表格と言えるでしょう。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、受験生の個性や潜在能力を多角的に評価する入試制度です。
そのため、大学側が求める人物像を理解し、それに合致する能力を効果的にアピールすることが合格への鍵となります。
特に、英語力はグローバル社会で活躍するために必須のスキルであり、総合型選抜においても高く評価される要素の一つです。しかし、ここで求められるのは、単なる試験のための英語力ではありません。大学で学び、将来社会で活躍するための「実践的な英語力」こそが重要視されます。
では、総合型選抜で求められる実践的な英語力を身につけるためには、どのような学習に取り組めば良いのでしょうか?
この記事では、実践的な英語力を身につけるための効果的な勉強法をご紹介します。受験生とその保護者の方々にとって、総合型選抜突破の道標となることを願っています。
総合型選抜とは?
まず、総合型選抜の概要について簡単に説明します。
総合型選抜は、従来のAO入試が発展した形で、学力試験の点数だけでなく、志望理由書、活動報告書、面接、小論文、プレゼンテーションなどを通して、受験生の多様な能力や個性を総合的に評価する入試制度です。
大学や学部・学科ごとに選考基準は異なりますが、一般的には以下のような能力が評価されます。
- 基礎学力:大学で学ぶための基礎的な学力
- 思考力・判断力・表現力:問題を発見し、解決策を考え、それを表現する力
- 主体性・多様性・協働性:自ら学び、考え、行動する力、多様な価値観を理解し、他者と協力する力
- 将来の目標:大学で何を学び、将来どのように社会に貢献したいのか
総合型選抜は、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と、受験生自身の個性や能力、将来の目標が合致しているかどうかを重視します。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、一般選抜とは異なる様々なメリットがあります。
- 多様な評価基準: 学力試験の点数だけで評価されるのではなく、個性や潜在能力をアピールすることができます。
- 早い時期に合否が決定: 一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格すれば精神的な余裕を持って入学準備を進めることができます。
- 大学独自の選考: 大学・学部・学科ごとに選考基準が設定されているため、自分の個性や能力に合った大学を選ぶことができます。
- 自己成長: 入試対策を通して、自己分析や将来設計、表現力など、社会で必要とされる能力を身につけることができます。
総合型選抜は、主体的に学び、将来の目標を明確に持っている受験生にとって、大きなチャンスとなる入試制度と言えるでしょう。
実践的な英語力とは?
総合型選抜において評価される「実践的な英語力」とは、単に英語の試験で高得点を取ることだけを指すのではありません。
大学で学び、将来社会で活躍するために必要な「使える英語力」のことを指します。
具体的には、以下のような能力が含まれます。
- コミュニケーション能力: 英語で自分の考えや意見を伝え、相手の意見を理解する力
- 情報収集・分析能力: 英語で書かれた文献や資料を読み解き、必要な情報を収集し、分析する力
- 問題解決能力: 英語で問題点を指摘し、解決策を提案する力
- プレゼンテーション能力: 英語で自分の考えや研究成果を効果的に発表する力
これらの能力は、大学での講義や研究活動、そして卒業後のグローバル社会において必要不可欠です。
実践的な英語力を身につけるための勉強法
それでは、総合型選抜で求められる実践的な英語力を身につけるためには、具体的にどのような勉強法を実践すれば良いのでしょうか?
以下に、効果的な学習方法を5つのポイントに絞ってご紹介します。
1. 受動的な学習から能動的な学習へ
従来の英語学習は、単語や文法を暗記し、問題を解くという受動的な学習が中心でした。しかし、実践的な英語力を身につけるためには、能動的な学習へと転換する必要があります。
具体的には、英語でアウトプットする機会を増やすことが重要です。
- 英語で日記を書く
- 英語でスピーチやプレゼンテーションを行う
- オンライン英会話で外国人とコミュニケーションをとる
- 英語でディスカッションやディベートに参加する
これらの活動を通して、積極的に英語を使うことで、コミュニケーション能力や表現力を高めることができます。
2. インプットとアウトプットのバランス
英語学習においては、インプットとアウトプットのバランスが重要です。
インプットとは、単語や文法の知識、リーディングやリスニングを通して英語に触れることです。アウトプットとは、スピーキングやライティングを通して、実際に英語を使うことです。
多くの受験生は、インプットに偏った学習をしている傾向があります。しかし、実践的な英語力を身につけるためには、アウトプットの機会を意識的に増やす必要があります。
インプットした知識をアウトプットで活用することで、知識の定着を図り、より深い理解へと繋げることができます。
3. 多様な教材を活用
教科書や参考書だけでなく、多様な教材を活用することで、英語学習の幅を広げることができます。
- 洋書: 興味のある分野の洋書を読むことで、楽しみながら語彙力や読解力を高めることができます。
- 映画・ドラマ: 英語音声・字幕で映画やドラマを見ることで、リスニング力や表現力を向上させることができます。
- ニュース: 英語のニュースサイトやアプリを利用することで、時事問題に関する英語に触れることができます。
- Podcast: 英語のPodcastを聴くことで、様々なトピックに関する英語を聴き、リスニング力を鍛えることができます。
- TED: プレゼンテーションの動画を見ることで、プレゼンテーション能力を高めることができます。
※TEDとはTEDは、世界的に有名な講演会シリーズです。「Technology, Entertainment, Design」の頭文字をとったもので、様々な分野の専門家や活動家による講演を配信しています。TEDの講演は「TED Talks」と呼ばれ、インターネット上で無料で公開されています。
これらの教材を、自分のレベルや興味に合わせて活用することで、効果的に学習を進めることができます。
4. エラーを恐れない
英語学習において、間違いを恐れないことは非常に重要です。
完璧な英語を話そうとするのではなく、積極的にコミュニケーションをとることを意識しましょう。間違えたとしても、そこから学び、修正することで、着実に成長することができます。
また、先生や友人からフィードバックをもらうことも有効です。客観的な視点からアドバイスを受けることで、自分の弱点に気づくことができます。
5. 目標設定とモチベーション維持
英語学習は、長期的な視点で継続することが重要です。
そのためには、明確な目標を設定し、モチベーションを維持することが大切です。
- TOEFL®︎やIELTS®︎などの英語資格試験のスコア目標を設定する
- 留学や海外ボランティアなどの具体的な目標を設定する
- 英語学習のコミュニティに参加する
- 英語学習の記録をつける
目標を達成することで、達成感を得ることができ、さらに学習意欲を高めることができます。
総合型選抜に向けた英語学習のポイント
総合型選抜では、大学で学び、将来社会で活躍できる人材を求めています。
そのため、英語学習においても、実践的な能力をアピールすることが重要です。
- 英語で自分の意見を論理的に説明できる
- 英語で議論に参加できる
- 英語でプレゼンテーションができる
- 英語で論文やレポートを作成できる
これらの能力を身につけるために、積極的に英語を使う機会を設け、アウトプットを中心とした学習に取り組みましょう。
また、ボランティア活動や海外研修など、英語を使った経験は、総合型選抜において大きなアピールポイントとなります。積極的にチャレンジすることで、実践的な英語力を養うだけでなく、豊かな経験を積むことができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
この記事では、総合型選抜を突破するための実践的な英語力の養成方法について解説しました。
総合型選抜では、単なる試験のための英語力ではなく、大学で学び、将来社会で活躍するための英語力が求められます。
能動的な学習、インプットとアウトプットのバランス、多様な教材の活用、エラーを恐れない姿勢、そして目標設定とモチベーション維持を意識することで、実践的な英語力を身につけることができます。
総合型選抜は、自分の個性や能力を活かして、将来の夢を実現するための大きなチャンスです。
ぜひ、この記事を参考に、実践的な英語力を身につけて、総合型選抜に挑戦してください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。