
薬学部の志望理由の考え方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
近年、大学入試において総合型選抜(旧AO入試)の重要性が増しています。
特に、薬学部のような専門性の高い学部では、学力だけでなく、学生の意欲や適性を多角的に評価する総合型選抜が注目されています。
この記事では、薬学部を志望する受験生に向けて、総合型選抜で合格を勝ち取るための志望理由の考え方と例文を紹介します。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんの個性や能力、将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接などで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
薬学部で学ぶこと
薬学部は、医薬品に関する専門知識や技術を学び、人々の健康と福祉に貢献できる人材を育成する学部です。
薬学部では、以下のような知識・スキルを学ぶことができます。
- 薬学の専門知識: 薬の作用、安全性、適正使用などに関する知識
- 医療に関する知識: 病気のメカニズム、治療法、医療制度などに関する知識
- 化学・生物学の知識: 医薬品開発や薬理作用の理解に必要な基礎知識
- 倫理観: 医療に関わる者として、高い倫理観と責任感
- 問題解決能力: 患者さんの症状や薬に関する疑問に対し、適切な判断を下す能力
- コミュニケーション能力: 患者さんや医療関係者と円滑なコミュニケーションをとる能力
薬学部の魅力
薬学部の魅力は、以下の点が挙げられます。
- 人々の健康に貢献できる: 医薬品を通して、人々の病気の予防や治療に貢献できます。
- 高度な専門知識: 薬学の専門知識だけでなく、化学、生物学、医学など、幅広い知識を習得できます。
- 多様なキャリアパス: 薬剤師、製薬会社研究者、医薬品開発、行政など、多様な分野で活躍できます。
- 研究の発展: 新薬の開発や病気のメカニズムの解明など、医療の発展に貢献する研究に携われます。
薬学部の志望理由の考え方
薬学部の志望理由を考える上で重要なポイントは、以下の3点です。
- なぜ薬学を学びたいのか?: 自身の薬学への興味・関心や、医療に貢献したいという強い思いを具体的に説明しましょう。
- 何を学びたいのか?: 薬学部のカリキュラムや研究内容を踏まえ、特に学びたい分野や研究テーマを明確にしましょう。
- 将来どのように社会に貢献したいのか?: 薬学の知識・スキルを活かして、将来どのような医療分野で活躍し、社会に貢献したいのかを語りましょう。
薬学部の志望理由作成のヒント
志望理由を作成するにあたり、以下のヒントを参考にしてみてください。
- 大学のウェブサイトやパンフレットをよく読み込む: カリキュラム、研究内容、教授陣など、大学の特徴を把握しましょう。
- オープンキャンパスや説明会に参加する: 大学の雰囲気や在学生の声を聞き、理解を深めましょう。
- 医療に関するニュースや記事を読む: 医療の現状や課題について理解を深め、自身の考えをまとめましょう。
- 薬学部に関連する書籍や映画を観る: 薬学や医療に関する興味・関心を高めましょう。
- 高校での経験を振り返る: 自身の経験の中で、薬学に興味を持ったきっかけとなる出来事を掘り下げてみましょう。
- 将来のキャリアプランを考える: 薬学部で学んだ知識・スキルをどのように活かしたいのか、具体的なキャリアプランを描いてみましょう。
薬学部の志望理由例
例1
「私は、新薬開発を通して難病に苦しむ人々を救いたいという強い思いから、貴学薬学部を志望します。
高校時代、友人が難病を患い、苦しんでいる姿を目の当たりにしました。その時、薬の力で病気を克服することの重要性を痛感し、新薬開発に携わりたいと強く思うようになりました。
貴学では、創薬化学、薬理学、医療薬学など、新薬開発に必要な知識・スキルを体系的に学ぶことができます。特に、〇〇先生の研究室では、〇〇病の新薬開発に関する研究が進められており、私の研究テーマと一致しています。
貴学で専門的な知識・スキルを身につけ、将来は新薬開発を通して、難病に苦しむ人々を救いたいと考えています。」
例2
「私は、地域医療に貢献できる薬剤師になりたいと考えています。
地域には、高齢者や慢性疾患を抱える患者さんが多く、薬に関する相談や服薬指導など、薬剤師の専門知識が求められています。私は、地域の方々の健康を支える薬剤師として貢献したいと考えています。
貴学では、医療薬学、臨床薬学、地域医療学など、地域医療に必要な知識・スキルを学ぶことができます。特に、〇〇病院での実習を通して、患者さんと接する中で、コミュニケーション能力や服薬指導スキルを磨きたいと考えています。
貴学で専門的な知識・スキルを身につけ、将来は地域医療に貢献できる薬剤師として活躍したいと考えています。」
例3
「私は、最新の医療技術を学び、医療の発展に貢献したいと考えています。
近年、ゲノム医療や再生医療など、新しい医療技術が急速に発展しています。これらの技術は、難病の治療や予防に役立つ可能性を秘めており、私はこれらの技術を学び、医療の発展に貢献したいと考えています。
貴学では、ゲノム薬理学、再生医療学など、最新の医療技術に関する研究が盛んに行われていると伺いました。特に、〇〇研究室では、〇〇技術を用いた〇〇病の治療研究が進められており、私の研究テーマと一致しています。
貴学で専門的な知識・スキルを身につけ、将来は最新の医療技術を学び、医療の発展に貢献したいと考えています。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
薬学部は、人々の健康と福祉に貢献できる魅力的な学部です。
総合型選抜では、学力だけでなく、あなたの薬学への熱意や、医療に貢献したいという強い思い、そして将来へのビジョンを多角的に評価します。
この記事が、薬学部を志望する受験生とその保護者の方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。