
- 1. 法学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
- 1.1. 1. 法学部の志望理由書で大学が見るポイント
- 1.2. 2. 法学部の志望理由書作成ステップ
- 1.2.1. 2.1. 自己分析を深める
- 1.2.2. 2.2. 大学・学部研究を徹底する
- 1.2.3. 2.3. 志望理由の骨子を組み立てる
- 1.2.4. 2.4. 構成を考え、文章を作成する
- 1.3. 3. 法学部の志望理由書作成のポイント
- 1.4. 4. 法学部の志望理由書 例文
- 1.4.1. 4.1. 例文1:社会の不公正への強い問題意識
- 1.4.2. 4.2. 例文2:論理的思考力と紛争解決への関心
- 1.4.3. 4.3. 例文3:国際社会における法の役割への関心
- 1.5. KOSSUN教育ラボの活用
- 1.6. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 1.7. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
法学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
総合型選抜(旧AO入試)において、志望理由書はあなたの熱意、適性、そして入学後の学びへの意欲を大学に伝えるための最も重要な書類の一つです。
特に、社会の公正や正義を探求する法学部を目指す皆さんにとって、なぜ法学を学びたいのか、どのような問題意識を持っているのかを明確かつ具体的に示すことが合格への鍵となります。
この記事では、法学部の志望理由書を作成する際のポイントを、具体的な例文を交えながら徹底解説します。あなたの個性と法学部への強い思いを効果的に伝え、合格を勝ち取るための羅針盤として、ぜひご活用ください。
1. 法学部の志望理由書で大学が見るポイント
法学部の総合型選抜において、大学は志望理由書を通して、主に以下の点を見ています。
- 明確な志望動機: なぜ法学部で学びたいのか、具体的な理由やきっかけが明確に述べられているか。
- 問題意識の深さと具体性: 社会のどのような問題に関心を持ち、それを法学の視点からどのように捉えたいと考えているか。
- 法学部への適性と学びへの意欲: 法学を学ぶ上で必要な論理的思考力、分析力、倫理観などが備わっているか。入学後、積極的に学びに取り組む意欲があるか。
- 大学・学部への理解: 大学の理念や特色、法学部のカリキュラムや研究分野を理解し、自身の学びたい内容と結びつけているか。
- 将来の目標と法学の学びの繋がり: 将来、法学の知識やスキルをどのように社会に活かしたいと考えているか、具体的な目標を持っているか。
- 表現力と論理構成力: 自身の考えを分かりやすく、論理的に構成し、適切な文章で表現する力があるか。
これらのポイントを踏まえ、自身の経験や考えを具体的に落とし込んだ志望理由書を作成することが重要です。
2. 法学部の志望理由書作成ステップ
効果的な志望理由書を作成するためには、以下のステップで取り組むことをお勧めします。
2.1. 自己分析を深める
- 法学への関心の原点を探る: どのような出来事や経験を通して法学に関心を持つようになったのか、具体的なエピソードを掘り下げて考えましょう。ニュース、書籍、ボランティア活動、身近な社会問題など、きっかけは様々です。
- 問題意識を明確にする: 社会のどのような側面に問題意識を持っているのか、具体的に書き出してみましょう。不正、差別、環境問題、貧困など、個人的な経験に基づいた問題意識は強い動機となります。
- 自身の強みと法学への適性を考える: 論理的に考える力、文章力、倫理観、探求心など、自身のどのような強みが法学部での学びに活かせると考えられるか分析しましょう。
- 将来の目標を具体的に描く: 将来、どのような分野で活躍したいのか、法学の知識をどのように活かしたいのか、具体的な目標をイメージしましょう。弁護士、検察官、裁判官だけでなく、企業法務、公務員、国際機関など、幅広い選択肢があります。
2.2. 大学・学部研究を徹底する
- 大学の理念・特色を理解する: 大学のウェブサイトやパンフレットを熟読し、どのような理念を持ち、どのような教育に力を入れているのかを理解しましょう。
- 法学部のカリキュラム・研究分野を調べる: 法学部のウェブサイトで、どのような専門分野を学べるのか、どのような科目が開講されているのか、教員の専門分野などを詳しく調べましょう。
- アドミッションポリシーを確認する: 大学がどのような学生を求めているのか、アドミッションポリシーを必ず確認し、自身の強みや考えと合致する点を見つけましょう。
- オープンキャンパスや説明会に参加する: 可能であれば、オープンキャンパスや説明会に参加し、大学の雰囲気や教員の生の声に触れることで、より深い理解が得られます。
2.3. 志望理由の骨子を組み立てる
自己分析と大学・学部研究を踏まえ、以下の要素を盛り込んだ志望理由の骨子を考えましょう。
- 法学部を志望する理由(きっかけとなった経験や問題意識)
- 大学・学部を選んだ理由(カリキュラム、研究分野、理念・特色との関連性)
- 入学後に学びたいこと(具体的な科目、研究テーマなど)
- 自身の強みや適性(法学部での学びへの活かし方)
- 将来の目標と法学の学びの繋がり
2.4. 構成を考え、文章を作成する
骨子に基づき、論理的で分かりやすい構成を考え、文章を作成します。
KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。
- 志の宣言: 法学部を志望する結論を冒頭で述べ、問題提起や自身の関心を示すことで、読み手の興味を引きつけます。
- 一貫性の提示: 法学に関心を持った具体的なきっかけとなった経験や、社会のどのような問題に関心を持っているのかを具体的に述べます。
- 志望動機: なぜその大学・学部の法学部を選んだのか、カリキュラムや研究分野、大学の理念・特色との関連性を具体的に説明します。自身の強みやこれまでの経験が、法学部での学びにどのように活かせると考えているかを具体的に述べます。入学後に特に学びたいことや研究したいテーマを挙げると、意欲が伝わります。
- 〆のひと押し: 法学部で学び、将来どのように社会に貢献したいのか、具体的な目標や抱負を述べ、入学への強い決意を示します。
3. 法学部の志望理由書作成のポイント
より魅力的な志望理由書を作成するために、以下のポイントを意識しましょう。
- 「なぜ法学部なのか」を明確にする: 他の社会科学系の学部ではなく、なぜ「法」を学びたいのか、その理由を深く掘り下げて説明しましょう。社会のルールや公正な社会の実現への関心、人権意識の高さなどが考えられます。
- 具体的なエピソードを盛り込む: 抽象的な言葉だけでなく、自身の経験に基づいた具体的なエピソードを交えることで、説得力が増し、オリジナリティのある内容になります。
- 問題意識を具体的に示す: 社会のどのような問題に関心があり、それを法学の視点からどのように捉えたいのか、具体的な事例を交えながら説明しましょう。単にニュースで見たというだけでなく、自分自身がどのように考え、何を感じたのかを述べることが重要です。
- 大学・学部への熱意を伝える: なぜその大学・学部の法学部でなければならないのか、カリキュラムや研究分野、教授陣などに触れながら、具体的な理由を述べましょう。
- 将来の目標を具体的に語る: 漠然とした将来像ではなく、法学の知識を活かして具体的にどのような仕事に就き、社会に貢献したいのかを述べましょう。
- 論理的な構成と分かりやすい文章を心がける: 結論を最初に述べ、理由や根拠を順序立てて説明するなど、論理的な構成を意識しましょう。専門用語を多用せず、誰にでも分かりやすい言葉で記述することも大切です。
- 独自性を意識する: 他の受験生と似たような内容にならないよう、自分自身の経験や考えを深く掘り下げ、オリジナリティのある志望理由書を作成しましょう。
- 誤字脱字・文法ミスをなくす: 完成した志望理由書は必ず見直し、誤字脱字や文法ミスがないか確認しましょう。第三者に読んでもらい、客観的な意見を聞くのも有効です。
4. 法学部の志望理由書 例文
以下に、法学部の志望理由書の例文を3つご紹介します。これらを参考に、ご自身の言葉でオリジナルの志望理由書を作成してください。
4.1. 例文1:社会の不公正への強い問題意識
「私が〇〇大学法学部を志望する理由は、現代社会に存在する様々な不公正を法的な視点から深く理解し、その解決に貢献したいという強い思いがあるからです。高校時代、ボランティア活動を通して、経済的な理由で十分な教育を受けられない子どもたちの現状を目の当たりにし、社会の構造的な不平等に強い憤りを感じました。貴学法学部では、社会福祉法や貧困問題に関する科目が充実しており、法学の知識を基盤として、社会の弱者を救済するための具体的な方策を多角的に学びたいと考えております。特に、〇〇教授の〇〇に関する研究に感銘を受けており、先生のご指導の下で、より公正な社会の実現に向けた研究に励みたいです。将来的には、弁護士として、社会的に弱い立場の人々の権利を守る活動に尽力したいと考えております。」
4.2. 例文2:論理的思考力と紛争解決への関心
「幼い頃から、ニュースで報道される様々な事件や紛争に関心を持ち、その背景にある法的課題や解決の糸口について考えることに強い興味を抱いてきました。特に、〇〇事件の報道を通して、法的な解釈や手続きが人々の生活に大きな影響を与えることを改めて認識し、論理的な思考力と法的知識を身につけ、社会の紛争解決に貢献できる人材になりたいと強く思うようになりました。貴学法学部は、少人数教育によるきめ細やかな指導と、模擬裁判などの実践的な学びの機会が豊富に用意されていると伺い、私の知的好奇心と探求心を刺激されました。入学後は、民法や刑法を中心に幅広く学び、多角的な視点と論理的な思考力を磨き、将来は裁判官として、公正な判断を通して社会の安定に貢献したいと考えております。」
4.3. 例文3:国際社会における法の役割への関心
「グローバル化が加速する現代において、国家間の協力や紛争解決における法の役割はますます重要になっています。高校時代、国際ボランティアに参加した際、文化や歴史的背景の異なる人々との間で、国際法や人権規範に基づいた対話と協力がいかに大切であるかを痛感しました。貴学法学部は、国際法や国際政治に関する科目が充実しており、グローバルな視点から法を学ぶことができる点に強く魅力を感じています。また、貴学には海外大学との交換留学制度も充実しており、異文化理解を深めながら国際的な視野を広げたいと考えております。入学後は、国際法を中心に学び、将来は国際機関で、法の力を用いて国際社会の平和と発展に貢献できる人材を目指したいと考えております。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
法学部の総合型選抜における志望理由書は、「なぜ法を学びたいのか」「社会のどのような問題に関心があるのか」「将来、法をどのように活かしたいのか」を明確かつ具体的に示すことが重要です。
自己分析と大学・学部研究を徹底し、具体的なエピソードを交えながら、論理的な構成と分かりやすい文章で、あなたの熱意と適性を大学に伝えましょう。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。