
心理学部の志望理由の考え方と書き方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
近年、人々の心の健康や幸福に対する関心の高まりから、心理学部は非常に人気のある学部の一つとなっています。
総合型選抜は、学力だけでなく、受験生の意欲や能力、適性を多角的に評価する入試方式です。心理学部のような専門性の高い学部においては、なぜ心理学を学びたいのか、将来どのような貢献をしたいのかといった、明確な志望理由が合否を大きく左右します。
この記事では、心理学部を志望する受験生に向けて、志望理由の考え方と書き方のポイント、そして具体的な例文をご紹介します。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんの個性や能力、将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接などで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
心理学部で学ぶこと
心理学部は、人間の心と行動のメカニズムを科学的に探求し、人々の心の健康や幸福に貢献できる人材を育成する学部です。
学ぶこと
- 心理学の基礎知識(心理学史、心理学統計、実験心理学など)
- 心理学の各分野の専門知識(臨床心理学、発達心理学、社会心理学など)
- 心理学研究法
身につく力
- 人間の心と行動への深い理解
- 科学的な思考力
- 観察力・分析力
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
- 倫理観
心理学部の魅力
人間の心と行動への深い理解
- 人間の認知、感情、行動、発達など、幅広い領域について深く学ぶことができます。
- 自分自身や他者の心を理解し、より豊かな人間関係を築くことができます。
多様な専門分野
- 臨床心理学、発達心理学、社会心理学、認知心理学など、多様な専門分野があります。
- 自分の興味や関心に合わせて、専門性を深めることができます。
実践的な学び
- 実験や調査、心理検査などを通して、実践的なスキルを習得できます。
- 学内外の施設や機関と連携した実習を通して、現場で活躍するための力を養います。
多様なキャリアパス
- 卒業後は、医療・福祉機関、教育機関、企業、研究機関など、幅広い分野で活躍できます。
- 臨床心理士、公認心理師などの資格取得を目指す道もあります。
心理学部の志望理由の考え方
心理学部の志望理由を考える上で重要なのは、「なぜ心理学を学びたいのか」「なぜその大学の心理学部でなければならないのか」という問いに答えることです。
以下のステップを参考に、自分自身の興味・関心と大学の学びを結びつけ、具体的な志望理由を構築していきましょう。
自分の強みや経験が、どのように心理学の分野で活かせるかを具体的に説明しましょう。
興味・関心の明確化
どのような心理学の分野に関心があるのかを具体的に書き出してみましょう。(例:臨床心理学、発達心理学、社会心理学など)
なぜその分野に関心を持ったのか、具体的な経験やきっかけを振り返ってみましょう。(例:友人関係の悩み、ボランティア活動、ニュース記事など)
大学の学びとの接続
大学のカリキュラムや研究内容を調べ、自分の興味・関心と合致する分野を見つけましょう。
その大学でなければ学べないこと、得られない経験などを具体的に考えましょう。(例:特定の教授の研究、充実した実習環境など)
将来の展望
大学で学んだことを活かして、将来どのようなことに挑戦したいのか、どのような社会貢献をしたいのかを具体的にイメージしましょう。
将来の夢や目標と、大学での学びがどのように繋がっているかを説明しましょう。
自分自身の強み・経験との関連付け
これまでの経験や活動の中で、心理学部の学びに活かせるものは何かを考えましょう。(例:人の話を聴くこと、共感すること、課題解決のために尽力したことなど)
心理学部の志望理由作成のヒント
- オープンキャンパスや説明会に積極的に参加し、大学の雰囲気や学びを体感しましょう。
- 大学の教授や在学生に話を聞き、具体的な学びの内容や研究テーマについて理解を深めましょう。
- 心理学に関連する書籍や論文、ニュース記事などを読み、知識を広げましょう。
- ボランティア活動や相談活動など、人と関わる経験を積極的に行いましょう。
- 高校で学んだ内容と大学での学びを接続してみましょう。 心理学検定等の資格があれば記載しましょう。
心理学部の志望理由例
例1
「私は、友人関係の悩みを抱える友人の話を聴き、少しでも力になりたいと思った経験から、臨床心理士を目指したいと考えるようになりました。貴学の心理学部では、臨床心理学の専門知識だけでなく、実践的なカウンセリングスキルを習得できると伺い、魅力を感じています。大学で臨床心理学を深く学び、人々の心の健康を支援できる臨床心理士になりたいと考えています。」
例2
「私は、子どもの発達過程に強い関心があり、発達心理学の研究者になりたいと考えています。貴学の心理学部では、発達心理学の第一人者である〇〇先生の指導の下で、最先端の研究に携わることができると伺い、魅力を感じています。大学院に進学し、子どもの発達に関する研究を通して、教育や福祉の分野に貢献したいと考えています。」
例3
「現代社会では、仕事によるストレスで心身の健康を損なう人が増えています。私は、企業で働く人のメンタルヘルスを支援したいと考えています。貴学の心理学部では、産業・組織心理学の専門知識を学ぶだけでなく、企業と連携した実践的な学びができると伺い、魅力を感じています。大学で産業・組織心理学を深く学び、企業で働く人がいきいきと働ける環境づくりに貢献したいと考えています。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
心理学部は、人間の心と行動を探求し、人々の幸福に貢献できる魅力的な学部です。しかし、専門性が高い分、明確な志望理由を持つことが重要です。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。