
CEFRとは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
近年、大学入試、特に総合型選抜(旧AO入試)において、英語資格・検定試験のスコアが重視される傾向が強まっています。
その中で、注目されているのが「CEFR(セファール)」という指標です。
「CEFRって聞いたことはあるけど、よく分からない…」 「大学入試にどう関係するの?」
そんな疑問をお持ちの受験生や保護者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、CEFRの基本から、大学入試における活用方法、そしてCEFRを活用した効果的な英語学習法まで、総合型選抜を有利に進めるための情報を詳しく解説します。
1. CEFRとは?
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、外国語の習熟度を測る国際的な基準です。
ヨーロッパを中心に開発され、言語の壁を越えて、学習者のレベルを客観的に評価するために用いられています。
CEFRは、A1からC2までの6段階で言語能力を評価します。
- A1(基礎段階1)
- A2(基礎段階2)
- B1(自立段階1)
- B2(自立段階2)
- C1(熟練段階1)
- C2(熟練段階2)
各レベルは、「聞く」「話す」「読む」「書く」の4つの技能について、具体的な到達目標が設定されており、「CAN-DO statements(キャン・ドゥ・ステートメンツ)」と呼ばれる行動目標で記述されていることが特徴です。
例えば、B1レベルであれば、「仕事、学校、娯楽などで普段触れる身近な話題について、標準的なら、主な点を理解できる」「その言語が話されている地域を旅行中におこりうる、たいていの事態に対処できる」といった具体的な目標が定められています。
2. CEFRが大学入試で重視される理由
CEFRが大学入試、特に総合型選抜で重視される背景には、大学のグローバル化があります。
多くの大学が、国際的な視野を持ち、多様な文化を理解できる学生を求めています。
そのため、CEFRを活用して、客観的に英語力を評価し、入学後の国際的な教育についていけるか、また大学の国際化に貢献できる人材であるかを見極めようとしています。
また、CEFRは、TOEFLやIELTS、英検などの各種英語資格・検定試験との換算表が公開されており、大学側が受験生の英語力を比較・評価しやすいというメリットもあります。
3. 総合型選抜におけるCEFRの活用方法
総合型選抜では、CEFRレベルを証明できる英語資格・検定試験のスコアを、出願書類に記載したり、面接でアピールしたりすることができます。
- 出願書類: CEFRレベルを証明するスコアを記載することで、客観的な英語力をアピールできます。
- 面接: CEFRのCAN-DO statementsを参考に、具体的なエピソードを交えながら、自分の英語力を説明できます。
- 学習計画: CEFRのレベル別目標を参考に、具体的な学習計画を立てることができます。
例えば、「私はCEFR B2レベル相当の英検準1級を取得しています。大学では、この英語力を活かして、〇〇学部の専門知識を学び、将来は国際的な舞台で活躍したいです。」のように具体的に伝えましょう。
4. CEFRを活用した効果的な英語学習法
CEFRは、具体的な目標設定と自己評価に役立つため、効果的な英語学習をサポートしてくれます。
- CAN-DO statementsの活用: 各レベルのCAN-DO statementsを参考に、自分の弱点を把握し、克服するための学習計画を立てましょう。
- 目標レベルの設定: 大学が求めるCEFRレベルを調べ、目標レベルを設定しましょう。
- アウトプット重視の学習: CEFRは、実際に使える英語力を重視します。オンライン英会話や国際交流イベントなどを活用し、積極的にアウトプットの機会を作りましょう。
- 多様な教材の活用: CEFRは、特定の教材を推奨していません。教科書だけでなく、ニュース記事や映画など、多様な教材を活用し、実践的な英語力を養いましょう。
5. CEFRと各種英語資格・検定試験の対応
CEFRと各種英語資格・検定試験の対応関係を把握しておくことは、目標設定や学習計画に役立ちます。以下に、代表的な試験の対応関係を示します。
- 英検: 英検準1級はCEFR B2レベル相当、英検2級はCEFR B1レベル相当
- TOEFL iBT: TOEFL iBT 72点はCEFR B2レベル相当、TOEFL iBT 42点はCEFR B1レベル相当
- IELTS: IELTS 5.5-6.5はCEFR B2レベル相当、IELTS 4.0-5.0はCEFR B1レベル相当
ただし、これらの対応関係はあくまで目安であり、試験によって評価基準が異なるため、注意が必要です。
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
CEFRは、総合型選抜において、あなたの英語力を客観的に証明し、大学にアピールするための強力なツールとなります。
CEFRを理解し、効果的に活用することで、あなたの総合型選抜の合格可能性を大きく高めることができるでしょう。
この記事を参考に、CEFRを活用した英語学習と大学受験戦略を立て、夢の大学合格を掴み取りましょう。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。