経済学部の総合型選抜で成功を収めるための志望理由とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。
特に、経済学部を志望する皆さんにとって、総合型選抜は大きなチャンスとなります。
なぜなら、経済学は社会と密接に関わっており、学問への興味や探究心、社会貢献への意識など、多様な要素が求められる学問だからです。
総合型選抜では、まさにそうした要素を評価してもらえる絶好の機会となります。
今回は、経済学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について詳しく解説していきます。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、
- 学業成績
- 課外活動
- ボランティア活動
- 資格・検定
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
など、多様な要素を総合的に評価します。
つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!
経済学部で学ぶこと
経済学部では、経済学という学問を通して、
- 社会の仕組み
- 人々の行動
- 企業の活動
- 国の政策
など、様々な経済現象を分析し、理解することを学びます。
具体的には、
- ミクロ経済学: 家計や企業といった個々の経済主体の行動を分析する
- マクロ経済学: 国全体の経済活動を分析する
- 計量経済学: 統計学の手法を用いて経済現象を分析する
- 経済史: 過去の経済活動を分析し、現代経済への理解を深める
- 国際経済学: 世界経済の動向や国際的な経済問題を分析する
- 財政学: 政府の財政活動について学ぶ
- 金融論: 金融市場の仕組みや金融機関の役割について学ぶ
など、多岐にわたる分野を学びます。
経済学部で身につく力
経済学部で学ぶことで、
- 論理的思考力
- 問題解決能力
- 分析能力
- コミュニケーション能力
- 情報収集力
など、社会で必要とされる様々な力を身につけることができます。
これらの力は、経済分野だけでなく、幅広い分野で活躍するために役立ちます。
総合型選抜における志望理由の重要性
総合型選抜では、なぜ経済学部で学びたいのか、経済学を通して何をしたいのかを明確に伝えることが非常に重要です。
なぜなら、大学側は、経済学への強い興味と探究心を持った学生を求めているからです。
志望理由書や面接を通して、皆さんの熱意を伝えていきましょう。
経済学部の志望理由を作成するポイント
経済学部の志望理由を作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 経済学に興味を持ったきっかけを具体的に書く
- 漠然と「経済学に興味があります」と書くのではなく、なぜ経済学に興味を持ったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
- 例えば、「ニュースで見た経済問題について深く知りたいと思った」「経済学の入門書を読んで、経済の仕組みを知ることの面白さに気づいた」など。
- 経済学を通して何を学びたいのか、将来どのように活かしたいのかを書く
- 経済学部で学びたい分野、興味のあるテーマなどを具体的に書きましょう。
- 将来、経済学の知識をどのように活かしたいのか、自分のキャリアプランと関連付けて書きましょう。
- 例えば、「金融業界で働きたい」「経済学の知識を活かして社会貢献したい」など。
- 大学でどのように学びたいのか、大学生活でどのような活動に取り組みたいのかを書く
- 大学の講義やゼミで積極的に学びたいという意欲を示しましょう。
- 大学生活で参加したい課外活動やボランティア活動などがあれば、具体的に書きましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて書く
- 経済学を学ぶ上で役立つと思う、自分の経験や能力を具体的に書きましょう。
- 例えば、「高校時代に部活動で培った論理的思考力」「ボランティア活動で得たコミュニケーション能力」など。
- 具体的な内容を盛り込む
- 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字などを盛り込むことで、説得力が増します。
- 例えば、「経済格差の問題について、具体的なデータや事例を挙げて説明する」「将来の夢を実現するために、どのような計画で勉強したいのかを具体的に書く」など。
- 誤字脱字、表現などに注意する
- 誤字脱字や表現の誤りは、熱意が伝わらないだけでなく、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
- 丁寧に推敲し、完成度の高い志望理由書を作成しましょう。
経済学部の志望理由:例文
例1:社会貢献をしたいという思いから
私が経済学部を志望した理由は、経済学の知識を活かして社会貢献をしたいと考えているからです。
幼い頃から、ニュースで貧困や格差の問題を見るたびに、何か自分にできることはないかと考えてきました。
高校で経済学の基礎を学ぶ中で、経済の仕組みを理解することが、これらの問題を解決する鍵となると気づき、より深く学びたいという気持ちが強くなりました。
貴学では、開発経済学や社会政策論などの講義を通して、貧困や格差の問題について多角的に学ぶことができると知り、志望いたしました。
将来的には、国際機関や NGO で働き、経済学の知識を活かして途上国の発展に貢献したいと考えています。
例2:金融業界で働きたいという夢から
私が経済学部を志望した理由は、将来、金融業界で働きたいと考えているからです。
銀行員である父の影響で、幼い頃から金融の世界に興味を持っていました。
特に、リーマンショックのような世界的な金融危機が、人々の生活に大きな影響を与えることに衝撃を受け、金融の仕組みを深く理解したいと思うようになりました。
貴学の経済学部では、金融論やファイナンスの専門的な知識を学ぶことができ、さらに、インターンシップ制度を利用して、実際の金融機関で働く経験を積むこともできると伺いました。
これらの学びを通して、金融の専門知識を身につけ、将来は、国際的な金融機関で活躍できる人材になりたいと考えています。
例3:企業の経営に興味があることから
私が経済学部を志望した理由は、企業の経営について学び、将来は、自分でビジネスを立ち上げたいと考えているからです。
高校時代に、祖父が経営する会社の倒産を経験しました。
時代の変化に対応できず、経営が行き詰まっていく様子を目の当たりにし、企業経営の難しさと重要性を痛感しました。
貴学の経済学部では、経営学や会計学などの講義を通して、企業経営に必要な知識を幅広く学ぶことができると知り、志望いたしました。
特に、起業家育成プログラムに参加し、実践的なスキルを身につけることで、将来は、地域社会に貢献できるような企業を創出したいと考えています。
ポイント
- 経済学に興味を持ったきっかけ、経済学部で学びたいこと、将来の夢などを具体的に書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて、経済学を学ぶ意欲を伝えましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
これらの例を参考に、ぜひ、あなた自身の言葉で志望理由を表現してみてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、経済学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について解説しました。
経済学部は、社会の仕組みを理解し、将来のキャリアプランを考える上で非常に魅力的な学部です。
総合型選抜を通して、皆さんの熱意を大学に伝え、経済学の世界へ飛び込みましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。