
神学部における志望理由の考え方と書き方とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、神学部における志望理由の考え方と書き方について、総合型選抜を検討している受験生とその保護者の皆様に向けて解説します。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんの個性や能力、将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接などで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
神学部で学ぶこと
神学部は、キリスト教を中心とした宗教、哲学、文化などを学問的に探求する学部です。
特定の宗教の教義だけでなく、歴史、思想、倫理など、幅広い分野を学ぶことができます。
聖書学: 聖書の原典解釈、歴史的背景、思想などを学びます。
組織神学: キリスト教の教義体系を学びます。
歴史神学: キリスト教の歴史的変遷を学びます。
実践神学: 現代社会における宗教の役割や課題を学びます。
宗教学: 世界の様々な宗教について学びます。
哲学: 宗教思想の哲学的背景を学びます。
語学: 聖書や関連文献を読むためのギリシア語、ヘブライ語などを学びます。
神学部で身につく力
- 深い洞察力と批判的思考力: 宗教、哲学、歴史など、人間の根源的な問いを探求する中で、物事を深く洞察し、批判的に考える力が養われます。
- 多文化理解力と国際性: 世界の様々な宗教や文化を学ぶことで、多様な価値観を理解し、国際的な視野を持つことができます。
- 倫理観と道徳性: 宗教的倫理や道徳について深く考えることで、社会における倫理観や道徳性を養うことができます。
- 高度なコミュニケーション能力: 自身の考えを論理的に表現し、他者と対話する力が求められるため、高度なコミュニケーション能力が身につきます。
- 問題解決能力: 現代社会の様々な課題に対して、宗教的視点から解決策を考える力が養われます。
神学部の志望理由の考え方
神学部の志望理由を作成するにあたっては、以下の3つの要素を意識することが重要です。
- なぜ神学を学びたいのか?: 宗教や哲学への個人的な関心、社会貢献への意欲、将来の目標など、神学を学びたい明確な理由を具体的に述べましょう。
- なぜその大学の神学部を選んだのか?: カリキュラム、研究内容、教授陣など、その大学の神学部の特徴と、自身が学びたいことがどのように合致するのかを具体的に述べましょう。
- 神学で何を学び、将来どう社会に貢献したいのか?: 神学部で学びたい具体的な内容と、学んだことを将来どのように社会に役立てたいのかを明確に述べましょう。
これらの要素を盛り込むことで、大学側にあなたの熱意と適性を効果的に伝えることができます。
神学部の志望理由作成のヒント
- キリスト教への理解: 聖書やキリスト教の歴史、教義に関する基本的な知識を持っておくと良いでしょう。
- 倫理観と道徳性: 社会問題や倫理的な課題に関心を持ち、自身の考えを深めておきましょう。
- 国際性: 異文化理解や国際交流に関心を持ち、国際的な視野を広げておきましょう。
- 読解力と表現力: 専門書や論文を読む力、自身の考えを論理的に表現する力を磨いておきましょう。
神学部の志望理由例
例1
「幼い頃から聖書に親しみ、その教えに感銘を受けてきました。特に、隣人愛や平和の思想に強く惹かれ、これらの思想を現代社会にどのように活かせるのかを探求したいと考えています。貴学の神学部では、聖書学、組織神学、実践神学など、幅広い分野を学ぶことができると伺いました。特に、〇〇先生の〇〇に関する研究に深く興味を持ち、先生のご指導の下で、現代社会における宗教の役割について研究したいと考えています。将来は、宗教と社会の架け橋となるような活動を通して、平和で豊かな社会の実現に貢献したいと考えています。」
例2
「高校時代に哲学書を読み、人間の存在や生き方について深く考えるようになりました。特に、宗教と哲学の関わりに興味を持ち、両者の視点から人間の本質を探求したいと考えています。貴学の神学部では、哲学、宗教学、倫理学など、多様な学問領域を横断的に学ぶことができると伺いました。特に、〇〇先生の〇〇に関する講義を履修し、先生や同じ志を持つ仲間たちと議論を深めたいと考えています。将来は、研究者として、宗教と哲学の対話を通して、人間の生き方について新たな知見を社会に提示したいと考えています。」
例3
「世界各地で紛争や貧困が絶えない現状を目の当たりにし、これらの問題の解決に貢献したいと強く思うようになりました。宗教は、人々の心を癒し、社会を導く力を持つと信じています。貴学の神学部では、宗教学、国際関係学、社会福祉学など、多様な分野を学ぶことができると伺いました。特に、〇〇先生の〇〇に関する研究に深く興味を持ち、先生のご指導の下で、宗教的視点から国際協力や社会貢献について学びたいと考えています。将来は、国際機関やNGOなどで、宗教的倫理に基づいた活動を通して、世界の平和と発展に貢献したいと考えています。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
神学部は、人間の根源的な問いを探求し、社会に貢献できる人材を育成する学部です。神学部への進学を検討している皆様、今回の記事を参考に、自身の興味や関心を深め、神学部で何を学びたいのか、将来どう社会に貢献したいのかをじっくりと考えてみてください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。