教養学部の総合型選抜で成功を収めるための志望理由とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。
特に、教養学部を志望する皆さんにとって、総合型選抜は大きなチャンスとなります。
なぜなら、教養学部は、幅広い分野を学び、多様な価値観に触れることで、柔軟な思考力や問題解決能力を育むことを目的とした学部だからです。
総合型選抜では、皆さんの知的好奇心や探究心、そして将来への明確なビジョンをアピールすることができます。
今回は、教養学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について詳しく解説していきます。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、
- 学業成績
- 課外活動
- ボランティア活動
- 資格・検定
- 小論文
- 面接
- プレゼンテーション
など、多様な要素を総合的に評価します。
つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!
教養学部で学ぶこと
教養学部では、人文科学、社会科学、自然科学など、幅広い分野を学び、教養を深めます。
具体的には、
- 文学: 古典文学、現代文学、比較文学、言語学など
- 哲学: 倫理学、西洋哲学、東洋哲学など
- 歴史学: 日本史、世界史、考古学など
- 心理学: 発達心理学、社会心理学、臨床心理学など
- 社会学: 社会構造、社会問題、文化人類学など
- 政治学: 政治制度、国際関係、政治思想など
- 経済学: ミクロ経済学、マクロ経済学、経済史など
- 法学: 憲法、民法、刑法など
- 数学: 代数学、幾何学、解析学など
- 物理学: 力学、電磁気学、熱力学など
- 化学: 無機化学、有機化学、物理化学など
- 生物学: 分子生物学、細胞生物学、生態学など
教養学部で身につく力
教養学部で学ぶことで、
- 幅広い知識と教養
- 論理的思考力
- 批判的思考力
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 多様な価値観への理解
- 国際的な視野
など、社会の様々な分野で活躍するために必要とされる力を身につけることができます。
総合型選抜における志望理由の重要性
総合型選抜では、なぜ教養学部で学びたいのか、どのような分野に興味があるのか、将来どのように社会に貢献したいのかを明確に伝えることが非常に重要です。
なぜなら、大学側は、知的好奇心や探究心、そして将来への明確なビジョンを持った学生を求めているからです。
志望理由書や面接を通して、皆さんの熱意を伝えていきましょう。
教養学部の志望理由を作成するポイント
教養学部の志望理由を作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 教養学に興味を持ったきっかけを具体的に書く
- 漠然と「幅広い分野を学びたい」と書くのではなく、なぜ教養学に興味を持ったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
- 例えば、「ある本を読んで」「ある出来事を経験して」「ある人との出会いを通して」など。
- 教養学部で何を学びたいのか、将来どのように活かしたいのかを書く
- 教養学部で学びたい分野、興味のあるテーマなどを具体的に書きましょう。
- 将来、どのような仕事に就きたいのか、どのような形で社会に貢献したいのか、自分のキャリアプランと関連付けて書きましょう。
- 大学でどのように学びたいのか、大学生活でどのような活動に取り組みたいのかを書く
- 大学の講義や演習、ゼミで積極的に学びたいという意欲を示しましょう。
- 大学生活で参加したいサークル活動やボランティア活動などがあれば、具体的に書きましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて書く
- 教養学を学ぶ上で役立つと思う、自分の経験や能力を具体的に書きましょう。
- 例えば、「読書が好き」「好奇心が旺盛」「コミュニケーション能力が高い」「異文化理解力がある」など。
- 具体的な内容を盛り込む
- 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字などを盛り込むことで、説得力が増します。
- 例えば、「興味のある学問分野について、具体的な研究内容や学説を説明する」「将来の夢を実現するために、どのような計画で勉強したいのかを具体的に書く」など。
- 誤字脱字、表現などに注意する
- 誤字脱字や表現の誤りは、熱意が伝わらないだけでなく、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
- 丁寧に推敲し、完成度の高い志望理由書を作成しましょう。
教養学部の志望理由:例文
例1:歴史への探究心から
私が教養学部を志望したのは、歴史学を通して、人間社会の成り立ちや文化、思想を深く理解したいという探究心があるからです。
特に、古代文明の歴史に強い興味を持っており、高校時代は歴史部に所属し、遺跡発掘調査や古文書の解読などに熱中していました。
貴学の教養学部には、考古学や古代史の専門家が多数在籍しており、充実した研究環境があると伺っています。
そこで、古代文明の謎を解き明かし、歴史学研究に貢献したいと考えています。
将来的には、博物館の学芸員や研究者として、歴史の面白さを多くの人々に伝えていきたいです。
例2:多様な文化への関心から
私が教養学部を志望したのは、多様な文化に触れ、異文化理解を深めたいという思いがあるからです。
幼い頃から海外旅行が好きで、様々な国の人々と交流する中で、文化や価値観の違いに強い興味を持つようになりました。
特に、言語の習得と文化の関係性について関心があり、貴学の教養学部で、言語学や文化人類学を学びたいと考えています。
将来的には、国際的な舞台で活躍できる人材となり、異文化間の相互理解を促進することで、より良い社会作りに貢献したいです。
例3:幅広い知識を身につけたいという思いから
私が教養学部を志望したのは、特定の分野に偏ることなく、人文科学、社会科学、自然科学といった幅広い分野を学び、教養を深めたいという思いがあるからです。
高校時代は、文系科目も理系科目も好奇心を持って学んできました。
特に、哲学や心理学、経済学などに興味があり、これらの学問を通して、人間や社会に対する理解を深めたいと考えています。
貴学の教養学部は、自由度の高いカリキュラムで、自分の興味関心に基づいた科目選択が可能だと伺っています。
多様な学問に触れることで、将来の選択肢を広げ、社会に貢献できる人材に成長したいと考えています。
ポイント
- 教養学に興味を持ったきっかけ、教養学部で学びたいこと、将来の夢などを具体的に書きましょう。
- 自分の経験や能力と関連付けて、教養学を学ぶ意欲を伝えましょう。
- 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
これらの例を参考に、ぜひ、あなた自身の言葉で志望理由を表現してみてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、教養学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について解説しました。
教養学部は、幅広い知識と教養を身につけ、将来の可能性を広げることができる学部です。
総合型選抜を通して、皆さんの熱意を大学に伝え、知の海を探求する旅に出かけましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。