法学部における志望理由の考え方と書き方とは?
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には、一般選抜、推薦入試、総合型選抜など、様々な選抜方式があります。
法学部を目指す皆さんの中には、総合型選抜を選択肢として考えている方もいるのではないでしょうか?
総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や潜在能力を評価する入試制度です。
「法学部って、どんなことを学ぶところなの?」
「なぜ法学部に進学したいのか、うまく伝えられるか不安…」
「総合型選抜で合格するには、どんな点に注意すればいいの?」
そんな疑問をお持ちの皆さんも多いと思います。
そこで今回は、総合型選抜の概要とメリットに加え、法学部における志望理由の考え方と書き方について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、総合型選抜と法学部への理解を深め、自信を持って受験に臨めるようになるはずです。ぜひ最後まで読んで、法学部合格を掴み取りましょう!
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんの個性や能力、将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接などで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
法学部で学ぶこと
法学部では、法律学を中心とした幅広い学問を学びます。
具体的には、
- 憲法: 国家の基本的な仕組みや国民の基本的人権について
- 民法: 個人の権利や義務、契約、家族関係などについて
- 刑法: 犯罪と刑罰について
- 商法: 会社の設立や運営、商取引などについて
- 国際法: 国家間の関係を規律するルールについて
- 政治学: 政治の仕組みや政策決定プロセスについて
- 経済学: 経済活動の仕組みや市場メカニズムについて
などを学びます。
法学部の魅力
法学部には、以下のような魅力があります。
- 社会貢献できる: 法律の専門知識を活かして、弁護士、検察官、裁判官などの法曹として、社会正義の実現に貢献することができます。
- 幅広い分野で活躍できる: 企業の法務担当、公務員、ジャーナリスト、政治家など、法律の知識は様々な分野で役立ちます。
- 論理的思考力が身につく: 法律学を学ぶことで、論理的に物事を考える力や、複雑な問題を分析する力が身につきます。
- コミュニケーション能力が高まる: 裁判や交渉など、法律の現場では、コミュニケーション能力が不可欠です。法学部では、ディベートや模擬裁判などを通して、コミュニケーション能力を磨くことができます。
法学部の志望理由の考え方
法学部の志望理由を考える際には、以下の3つのポイントを意識しましょう。
- なぜ法学部を志望するのか: 法律に興味を持ったきっかけ、法律を学びたい理由、法学部で何を学びたいのかを具体的に説明しましょう。
- なぜその大学・学部を志望するのか: その大学・学部の魅力、カリキュラム、教授陣、施設、雰囲気など、具体的な理由を挙げましょう。
- 将来の目標: 法学部で学んだことをどのように活かしたいのか、将来はどのような分野で活躍したいのか、具体的な目標を伝えましょう。
これらのポイントを踏まえ、自分自身の経験や考えに基づいたオリジナルの志望理由 を作成することが重要です。
志望理由作成のヒント
- 具体的なエピソード: 抽象的な話ではなく、具体的なエピソードを交えて話しましょう。
- 読書: 法律に関する本や論文を読んで、自分の考えを深めましょう。
- 時事問題: 社会問題や法律に関するニュースに関心を持ち、自分の意見をまとめてみましょう。
- 大学・学部研究: 大学案内やホームページ、オープンキャンパスなどで、大学・学部の情報収集をしましょう。
- 将来像: 弁護士、検察官、裁判官、企業の法務担当、公務員など、具体的な将来像を描きましょう。
法学部の志望理由例
例1:法学部の志望理由(高校時代にボランティア活動をした経験がある場合)
私が法学部を志望した理由は、高校時代にボランティア活動を通して、法律の必要性を実感したからです。
私は、地域の福祉施設で高齢者の方々と交流するボランティア活動に参加していました。その中で、ある高齢者の方から、悪質な訪問販売の被害に遭ったという相談を受けました。私は、その方の話を聞き、消費者保護の観点から法律の重要性を認識しました。同時に、法律の知識があれば、困っている人を助けることができるのではないかと考えるようになりました。
貴学法学部では、民法や消費者法など、社会生活に密着した法律を学ぶことができると知り、強い興味を持ちました。特に、〇〇教授の消費者法に関する研究は、私の関心に合致しており、ぜひ貴学で学びを深めたいと考えています。
将来は、弁護士として、困っている人々を法律の力で守ることができるようになりたいと考えています。そのためにも、貴学で法律の専門知識を身につけ、社会正義の実現に貢献できる人材へと成長したいです。
例2:法学部の志望理由(模擬裁判に参加した経験がある場合)
私が法学部を志望した理由は、高校の模擬裁判で弁護士役を務めたことがきっかけです。
裁判の仕組みや法律の重要性を学ぶために、私は模擬裁判に参加しました。弁護士役として、事件について調査し、証拠を集め、法廷で被告人を弁護しました。その過程で、法律の知識を駆使して事件の真相を明らかにし、正義を実現することの難しさとやりがいを感じました。
貴学法学部では、模擬裁判や法律相談などの実践的な授業を通して、法律のプロフェッショナルとしての能力を磨くことができると伺いました。特に、〇〇教授の指導の下で、刑事訴訟法について深く学びたいと考えています。
将来は、検察官として、犯罪を捜査し、 起訴を通して社会秩序の維持に貢献したいと考えています。そのためにも、貴学で法律の専門知識と実践的なスキルを身につけ、社会に貢献できる人材へと成長したいです。
例3:法学部の志望理由(国際問題に関心がある場合)
私が法学部を志望した理由は、国際問題に関心を持ち、国際社会の平和と安定に貢献したいと考えたからです。
幼い頃から、ニュースなどで世界で起こる紛争や 貧困問題を見て、心を痛めてきました。平和な世界を実現するためには、国際法の知識が不可欠であると痛感し、法学部で国際法を深く学びたいと考えるようになりました。
貴学法学部は、国際法の分野で著名な教授陣を擁し、国際的な視野を育むためのプログラムが充実していると伺いました。特に、〇〇教授の国際人道法に関する講義は、ぜひ受講したいと考えています。
将来は、国際機関で働き、紛争解決や人道支援に携わりたいと考えています。そのためにも、貴学で国際法の専門知識を深め、国際社会に貢献できる人材へと成長したいです。
上記の例はあくまで参考です。ご自身の経験や考えに基づいて、オリジナルの志望理由を作成しましょう。
- 具体的なエピソードや経験を交えながら、なぜ法学部を志望するのかを明確に伝えましょう。
- 大学・学部のホームページやパンフレットなどで情報収集を行い、志望理由に具体性を持たせましょう。
- 将来の目標を明確に示し、法学部で学ぶことがどのように将来に繋がるのかを説明しましょう。
KOSSUN教育ラボでは、志望理由書の書き方についても丁寧に指導しています。ぜひお気軽にご相談ください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、総合型選抜の概要とメリットに加え、法学部の志望理由の考え方について解説しました。
総合型選抜は、皆さんの個性や潜在能力を評価する入試制度です。
法学部は、社会貢献できる、幅広い分野で活躍できるなど、多くの魅力を持つ学部です。
しっかりと準備を行い、自信を持って選考に臨みましょう。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。