工学部の総合型選抜で成功を収めるための志望理由とは?

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

大学入試には様々な方法がありますが、近年注目を集めているのが「総合型選抜」です。

総合型選抜は、学力試験だけでは測れない、皆さんの個性や能力、ポテンシャルを多角的に評価する入試制度です。

特に、工学部を志望する皆さんにとって、総合型選抜は大きなチャンスとなります。

なぜなら、工学は、常に進化する科学技術に対応していくために、創造力、問題解決能力、実践力、そして社会貢献への意識など、多様な能力が求められる学問だからです。

総合型選抜では、まさにそうした要素を評価してもらえる絶好の機会となります。

今回は、工学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について詳しく解説していきます。

総合型選抜とは?

総合型選抜とは、大学側が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。

従来のペーパーテスト中心の選抜方法とは異なり、

  • 学業成績
  • 課外活動
  • ボランティア活動
  • 資格・検定
  • 小論文
  • 面接
  • プレゼンテーション

など、多様な要素を総合的に評価します。

つまり、総合型選抜は、皆さんの個性や才能をアピールする絶好のチャンスなのです!

工学部で学ぶこと

工学部では、数学や物理学を基礎として、ものづくりや技術開発に関する幅広い知識と技術を学びます。

具体的には、

  • 機械工学: 自動車、航空機、ロボットなど、様々な機械の設計・開発について学ぶ
  • 電気電子工学: 電気・電子回路、通信システム、コンピュータなどについて学ぶ
  • 情報工学: プログラミング、人工知能、データサイエンスなどについて学ぶ
  • 建築学: 建築物の設計、構造、施工などについて学ぶ
  • 土木工学: 道路、橋、トンネルなど、社会基盤の設計・施工について学ぶ
  • 化学工学: 化学物質の製造プロセス、環境問題の解決などについて学ぶ
  • 材料工学: 新素材の開発、材料の特性評価などについて学ぶ

など、多岐にわたる分野を学びます。

工学部で身につく力

工学部で学ぶことで、

  • 専門的な知識と技術
  • 問題解決能力
  • 論理的思考力
  • 創造力
  • 実践力
  • コミュニケーション能力
  • チームワーク

など、エンジニアとして、そして社会人として必要とされる様々な力を身につけることができます。

総合型選抜における志望理由の重要性

総合型選抜では、なぜ工学部で学びたいのか工学を通して何をしたいのかを明確に伝えることが非常に重要です。

なぜなら、大学側は、工学への強い興味と探究心、そして社会に貢献したいという強い意志を持った学生を求めているからです。

志望理由書や面接を通して、皆さんの熱意を伝えていきましょう。

工学部の志望理由を作成するポイント

工学部の志望理由を作成する際には、以下のポイントを意識しましょう。

  1. 工学に興味を持ったきっかけを具体的に書く
    • 漠然と「ものづくりが好きだから」と書くのではなく、なぜ工学に興味を持ったのか、具体的なエピソードを交えて書きましょう。
    • 例えば、「子どもの頃からロボットに興味があり、自分で作ってみたいと思った」「身の回りの機械の仕組みを知りたくなった」「環境問題を解決するために技術開発に携わりたいと思った」など。
  2. 工学を通して何を学びたいのか、将来どのように活かしたいのかを書く
    • 工学部で学びたい分野、興味のあるテーマなどを具体的に書きましょう。
    • 将来、どのようなエンジニアになりたいのか、自分のキャリアプランと関連付けて書きましょう。
    • 例えば、「自動車の設計エンジニア」「AIエンジニア」「建築家」「環境エンジニア」など。
  3. 大学でどのように学びたいのか、大学生活でどのような活動に取り組みたいのかを書く
    • 大学の講義や実験・実習で積極的に学びたいという意欲を示しましょう。
    • 大学生活で参加したい研究活動やプロジェクト、サークル活動などがあれば、具体的に書きましょう。
    • 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。
  4. 自分の経験や能力と関連付けて書く
    • 工学を学ぶ上で役立つと思う、自分の経験や能力を具体的に書きましょう。
    • 例えば、「数学や物理が好き」「ものづくりが好き」「プログラミング経験がある」「粘り強く、最後までやり遂げる力がある」など。
  5. 具体的な内容を盛り込む
    • 抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや数字などを盛り込むことで、説得力が増します。
    • 例えば、「興味のある技術について、具体的な仕組みや課題を説明する」「将来の夢を実現するために、どのような計画で勉強したいのかを具体的に書く」など。
  6. 誤字脱字、表現などに注意する
    • 誤字脱字や表現の誤りは、熱意が伝わらないだけでなく、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
    • 丁寧に推敲し、完成度の高い志望理由書を作成しましょう。

工学部の志望理由:例文

工学部の志望理由、なかなか書きづらいですよね。

でも大丈夫!多くの受験生が同じように悩んでいます。

皆さんの志望理由を考えるヒントになるように、いくつか例を挙げてみましょう。

例1:幼い頃からの憧れを実現するために

私が工学部を志望したのは、幼い頃から抱いていた「ロボット開発」の夢を実現したいという強い思いがあるからです。

子供の頃、アニメで見た人型ロボットが、災害現場で人々を救助する姿に心を奪われました。

以来、ロボット工学への興味は尽きることなく、ロボットに関する書籍を読み漁ったり、簡単なロボットを自作したりしてきました。

貴学の工学部には、最先端のロボット工学研究を行う研究室があると伺い、ぜひそこで学びを深めたいと考えています。

将来は、人々の生活を豊かにする、革新的なロボットを開発したいです。

例2:社会問題を解決したいという思いから

私が工学部を志望したのは、地球温暖化という深刻な社会問題を解決したいという思いがあるからです。

近年、異常気象や自然災害の増加など、地球温暖化の影響が顕著に現れています。

この問題を解決するためには、再生可能エネルギーの利用促進や省エネルギー技術の開発など、工学の力が不可欠です。

貴学の工学部では、環境問題に特化した研究や、サスティナブルな社会を構築するための教育プログラムが充実していると伺っています。

そこで培った知識や技術を活かして、地球環境の保全に貢献できるエンジニアになりたいと考えています。

例3:ものづくりへの情熱から

私が工学部を志望したのは、ものづくりに対する強い情熱があるからです。

高校時代、工業系の部活動で、仲間と協力してロボットを製作した経験は、私にとって大きな財産です。

設計から製作、プログラミング、そして試運転まで、試行錯誤を繰り返しながら完成させたロボットが、 コンペティションで 実際に動く姿を見た時の感動は、今でも忘れられません。

貴学の工学部には、実践的な 技術を身につけるためのワークショップや、課題解決学習などがあると伺っています。

そこで、ものづくりの技術をさらに磨き、社会に役立つ製品を開発できるエンジニアになりたいと考えています。

ポイント

  • 工学に興味を持ったきっかけ、工学部で学びたいこと、将来の夢などを具体的に書きましょう。
  • 自分の経験や能力と関連付けて、工学を学ぶ意欲を伝えましょう。
  • 大学の特色やカリキュラムを理解した上で、その大学で学びたい理由を書きましょう。

これらの例を参考に、ぜひ、あなた自身の言葉で志望理由を表現してみてください。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

今回は、工学部を志望する皆さんが、総合型選抜で成功を収めるための「志望理由」について解説しました。

工学部は、未来を創造し、社会に貢献できる素晴らしい学部です。

総合型選抜を通して、皆さんの熱意を大学に伝え、工学の世界へ飛び込みましょう!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。