都市環境学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

私たちの生活の基盤であり、絶えず変化し続ける「都市」。その環境は、私たちの暮らしやすさ、ひいては地球全体の未来に深く関わっています。もしあなたが、そんな都市の課題に真摯に向き合い、より持続可能で快適な都市環境の創造に貢献したいという強い思いをお持ちなら、総合型選抜はあなたの情熱と可能性を大きく開花させるチャンスです。

今回の記事では、都市環境学部への進学を志す皆さんに向けて、総合型選抜の概要から、合否を大きく左右する「志望理由書」の書き方、具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、詳しく解説していきます。あなたの熱意と具体的な行動力を効果的に伝え、志望校合格への道を力強くサポートします!

改めて理解する総合型選抜:あなたの個性を輝かせる入試

総合型選抜(旧AO入試)は、単なる学力試験の点数だけでは測れない、皆さんの個性、意欲、そして将来の可能性を多角的に評価する入試制度です。大学が掲げるアドミッション・ポリシー(求める学生像)と、皆さんのこれまでの経験、興味関心、そして将来の目標がどれだけ合致しているかを、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションといった多様な方法で丁寧に評価します。

一般選抜(旧一般入試)が学力という一本の軸で評価されるのに対し、総合型選抜は、皆さんが主体的に取り組んできた活動や、そこから得られた学び、そして将来への明確なビジョンが重視されます。「特定の分野に対する強い探求心がある」「学力以外の自分の強みを活かしたい」と考える皆さんにとって、総合型選抜はまさに最適な入試方式と言えるでしょう。

特に都市環境学部は、多様な視点と問題意識を持つ人材を求めています。環境問題への深い関心、社会課題に対する意識、デザインセンス、計画性、コミュニケーション能力、地域への愛着…これらは全て、皆さんの個性として、総合型選抜で大いにアピールできる要素となります。

合格への鍵!都市環境学部志望理由書の書き方徹底解説

総合型選抜において、志望理由書はあなたの熱意と能力を大学に伝えるための、最も重要なツールの一つです。都市環境学部への強い思いを効果的に伝え、合格を勝ち取るための具体的な書き方を、段階的に見ていきましょう。

1.書く前の準備:自己分析と大学・学部研究の深掘り

心を揺さぶる志望理由書は、徹底的な準備から生まれます。

① 自己分析を徹底的に行う

  • これまでの経験を振り返る: 高校生活での学習はもちろん、課外活動、ボランティア活動、地域活動、興味を持って取り組んだプロジェクトなど、都市や環境に関わる経験を具体的に書き出してみましょう。「なぜ都市環境に興味を持ったのか」「どんな課題に関心があるのか」「その課題に対してどんな行動を起こしてきたか」といった問いに対する答えを探ることで、あなたの問題意識や価値観が明確になります。
  • 自身の強みと弱みを客観的に把握する: 自己分析を通じて、自分の強み(例:観察力、分析力、発想力、行動力、コミュニケーション能力など)を見つけ出し、アピールポイントを明確にしましょう。同時に、自分の弱点も認識し、それをどのように克服しようと努力しているかを伝えることも重要です。
  • 将来の目標を具体的に描く: 都市環境分野でどのようなことに挑戦したいのか、将来どのような役割を担いたいのか、具体的な目標を設定しましょう。「環境問題の解決に貢献したい」という漠然とした目標ではなく、「〇〇技術を活用して持続可能な都市交通システムを構築したい」「△△地域の歴史的建造物を保全しつつ、新たな観光資源として活用したい」など、より具体的にすることで、大学側にあなたの熱意と目的意識が強く伝わります。

② 志望する大学・学部を徹底的に研究する

  • 大学の理念・アドミッション・ポリシーを深く理解する: 大学のウェブサイトや募集要項を隅々まで読み込み、その大学がどのような学生を求めているのかを理解しましょう。特に、都市環境学部の教育目標、カリキュラム、研究分野、特色あるプログラム、関連する研究室などを詳細に調べ、自分の興味関心と合致する点を見つけ出すことが不可欠です。
  • 学びたい専門分野を明確にする: 都市環境学部は、環境科学、都市計画、建築学、土木工学、景観デザインなど、多岐にわたる専門分野を包含している場合があります。自分が特に興味を持っている分野(例:スマートシティ、再生可能エネルギー、防災・減災、歴史都市保全、グリーンインフラなど)を具体的に特定し、なぜその分野に興味があるのか、どのようなことを深く学びたいのかを明確にしましょう。
  • 大学の特色ある環境・リソースを把握する: その大学ならではの研究施設、地域連携プロジェクト、国際交流プログラム、卒業生の進路などを調べ、自分の学びたい環境が整っているかを確認しましょう。これらの情報を志望理由書に盛り込むことで、「この大学でこそ学びたい」という強い気持ちを具体的に示すことができます。

2.構成で魅せる!論理的で情熱的な志望理由書の組み立て方

自己分析と大学・学部研究に基づき、いよいよ志望理由書を書き始めます。

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考に読み手にあなたの思いが伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「私は、持続可能な都市環境の実現に貢献したいという強い思いから、貴学都市環境学部を第一志望といたします」のように、結論を簡潔に述べ、あなたの熱意を冒頭で示しましょう。
  2. 一貫性の提示
    • 具体的なエピソードを交えながら、都市や環境問題に関心を持つようになった原体験や、これまでの学習活動の中で特に印象に残った経験を述べます。例えば、地域の環境問題に関する調査活動、都市計画に関する書籍との出会い、環境保護に関するボランティア活動などが挙げられます。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の都市環境学部を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、地域連携プロジェクトなど、大学の具体的な要素に触れながら、自分の学びたいこと、研究したいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究に感銘を受け、~について深く学びたい」「貴学の□□プログラムを通して、実践的なスキルを習得したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような分野を深く学びたいのか、どのような研究に取り組みたいのか、具体的な学習計画を示しましょう。また、将来、都市環境分野でどのような目標を達成したいのか、どのような役割を担いたいのかを具体的に語ることで、入学後の意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇の知識を習得し、将来は△△のような都市計画家として活躍したい」「貴学で培った〇〇のスキルを活かし、持続可能な社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、都市環境分野への貢献意欲を述べ、志望理由書を力強く締めくくりましょう。「貴学の恵まれた環境で学び、都市環境問題の解決に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【都市環境学部特有の視点:盛り込むべき要素】

都市環境学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、より専門性と熱意が伝わる内容にすることができます。

  • 具体的な問題意識: 特定の都市や環境問題に対する具体的な問題意識や、それに対する自分なりの考えを示す。
  • 主体的な学びの姿勢: 高校での探究学習や自主的な研究活動など、主体的に学びに取り組んだ経験を具体的に記述する。
  • 多様な視点: 環境、社会、経済、文化など、多角的な視点から都市環境問題を捉えようとする姿勢を示す。
  • デザイン・計画への興味: 都市のデザインや計画、建築、景観などに興味を持っている場合は、具体的な関心事やこれまでの取り組みを述べる。
  • 地域社会との連携意識: 地域社会の課題に関心を持ち、地域住民と協力しながら問題解決に取り組みたいという意欲を示す。
  • 持続可能性への意識: 環境負荷の低減や資源の有効活用など、持続可能な社会の実現に向けた意識を示す。

3.合格を掴む!都市環境学部志望理由書の例文

ここでは、都市環境学部を志望する架空の受験生「緑川健太さん」の志望理由書の例文をご紹介します。

【例文:緑川健太さんの志望理由書】

私が貴学都市環境学部を強く志望する理由は、現代都市が抱える環境問題と利便性の両立という複雑な課題に対し、多角的な視点から解決策を探求し、持続可能な社会の実現に貢献したいという強い思いがあるからです。

高校1年生の夏休みに参加した地域の環境ボランティア活動で、都市部の河川の水質汚染の現状を目の当たりにしたことが、私の都市環境問題への関心の原点です。工場排水や生活排水が、私たちの生活を支える一方で、自然環境に深刻な影響を与えている現状を深く認識し、「便利さ」と「環境保全」のバランスの重要性を痛感しました。それ以来、環境問題に関する書籍や論文を読み解き、自主的に地域の環境調査を行うなど、問題意識を深めてきました。特に、貴学の〇〇教授の「都市における水循環システムの研究」に関する論文を拝読し、自然の浄化能力を最大限に活かした持続可能な水管理システムの構築という理念に強く共感いたしました。

貴学都市環境学部では、環境科学、都市計画、社会基盤工学といった多様な専門分野を横断的に学ぶことができるカリキュラムが用意されており、私が抱える複合的な都市環境問題への探求心を満たしてくれると確信しています。特に、△△研究室の地域住民と連携した環境改善プロジェクトや、□□プログラムにおける海外の先進的な環境技術の学習機会は、座学で得た知識を実践的なスキルへと昇華させる上で、非常に魅力的に感じています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、都市部の雨水貯留システムの効率化に関する研究に積極的に取り組み、気候変動による水害リスクの軽減に貢献したいと考えています。また、△△研究室の地域連携プロジェクトにも積極的に参加し、地域住民の方々と協力しながら、持続可能な都市づくりに向けた具体的な提案を行いたいと考えています。将来的には、環境コンサルタントとして、自然と調和した都市インフラの設計や、地域特性を活かした持続可能な都市計画の策定に携わり、人々の暮らしと地球環境が共存できる社会の実現に貢献したいと考えています。

貴学の充実した教育環境と、熱意あふれる教授陣の下で、都市環境に関する専門知識と実践的なスキルを深く学び、将来の夢を実現したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 具体的な原体験: 都市環境問題に関心を持つようになった具体的な原体験を述べることで、志望動機に深みと説得力が増しています。
  • 大学・学部との明確な結びつき: 大学の教授の研究分野や、学部独自のプログラム、研究室などに具体的に言及し、なぜその大学で学びたいのかを明確に示しています。
  • 入学後の具体的な学習計画: 入学後、どのような研究に取り組みたいのか、どのような活動に参加したいのかなど、具体的な計画を示すことで、目的意識の高さをアピールしています。
  • 将来の明確な目標: 将来、都市環境分野でどのような役割を担いたいのか、具体的な目標を語ることで、将来への強い意欲を示しています。
  • 専門知識への関心: 関連する専門分野の知識や研究内容に触れることで、学部への適性と学習意欲を示唆しています。

最後の仕上げ!志望理由書を完成させるための最終確認

志望理由書を提出する前に、以下の項目を必ずチェックし、万全の状態で提出しましょう。

  • 誤字脱字・文法ミスはないか: 丁寧に読み返し、誤字脱字や文法ミスがないかを確認しましょう。第三者に読んでもらい、客観的な意見をもらうことも有効です。
  • 文字数制限は守られているか: 大学が指定する文字数制限を必ず守りましょう。超過や不足がないように注意が必要です。
  • 体裁は整っているか: 段落分けや改行が適切に行われ、読みやすい体裁になっているか確認しましょう。
  • 表現は具体的か: 抽象的な表現は避け、具体的なエピソードや事実に基づいて記述するように心がけましょう。
  • オリジナリティはあるか: 他の人の例文を参考にするのは良いですが、自分の言葉で、自分の経験や考えを正直に表現することが最も重要です。
  • 大学のアドミッション・ポリシーとの整合性: 大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)を再度確認し、自分の強みや目標がそれに合致しているかを意識しましょう。
  • 熱意と意欲は伝わっているか: 読み手があなたの都市環境学部への情熱と、将来への強い意欲を感じられるように、心を込めて書きましょう。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。

KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの熱意と可能性を大学に直接伝えることができる貴重な機会です。

今回の記事が、皆さんが自身の思いを整理し、魅力的な志望理由書を作成するための一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。