自分に合った入試制度を見つけよう!
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学入試には、一般選抜、推薦入試、総合型選抜など、様々な選抜方式があります。
推薦入試の中には、「指定校推薦」と「総合型選抜」があり、どちらも一般選抜とは異なる選考方法で、近年多くの受験生が選択しています。
しかし、
「指定校推薦と総合型選抜って何が違うの?」
「どっちを選べばいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちの皆さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、指定校推薦と総合型選抜の特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリット、そして、どちらの入試制度が向いているのかを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、指定校推薦と総合型選抜の違いが明確になり、自分に合った入試制度を選択できるようになるはずです。ぜひ最後まで読んで、大学合格を掴み取りましょう!
総合型選抜とは?
まず、総合型選抜について改めて確認しておきましょう。
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんがこれまでの人生で培ってきた経験や能力、そして将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定、特技など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接、プレゼンテーションなどで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
総合型選抜のデメリットと対策
総合型選抜には、メリットだけでなく、以下のようなデメリットも存在します。
- 選考基準が曖昧で、対策が難しい
総合型選抜は、大学や学部によって選考基準や選考方法が大きく異なります。
そのため、一般選抜のように、過去問を解いたり、参考書を参考にしたりするだけでは、十分な対策ができない場合があります。
対策:
- 情報収集を徹底する: 志望大学のアドミッション・ポリシーや過去の入試情報を収集し、どのような学生を求めているのかを把握しましょう。大学案内やホームページ、オープンキャンパスなどを活用しましょう。
- 自己分析を深める: 自分の強みや弱み、興味や価値観、将来の目標などを分析し、大学が求める人物像と照らし合わせて、効果的なアピールポイントを見つけましょう。
- 選考方法に合わせた対策をする: 小論文、面接、プレゼンテーションなど、それぞれの選考方法に合わせた対策をしっかりと行いましょう。
- 準備に時間と労力がかかる
総合型選抜では、志望理由書、活動報告書、小論文など、多くの書類を作成する必要があります。
また、面接やプレゼンテーションの練習なども必要となるため、一般選抜に比べて、準備に時間と労力がかかります。
対策:
- 計画的に準備を進める: 余裕を持って準備を始め、スケジュール管理を徹底しましょう。
- 効率的な学習方法を身につける: 限られた時間の中で、効果的に学習を進めるために、要約力や情報収集能力を高めましょう。
- 周りの人に協力を求める: 先生や家族、友人に、書類の添削や面接の練習に協力してもらいましょう。
- 併願できない大学もある
総合型選抜は、大学によっては、指定校推薦など他の入試方式との併願ができない場合があります。
そのため、総合型選抜で不合格になった場合、他の大学を受験する機会を失ってしまう可能性があります。
対策:
- 併願できる大学を選ぶ: 併願可能な大学を選ぶか、総合型選抜と一般選抜の両方で受験できる大学を選びましょう。
- 一般選抜の対策も並行して行う: 併願できない大学を受験する場合でも、一般選抜の対策も並行して行うことで、リスクを軽減することができます。
- 入学後に学力不足を感じる可能性がある
総合型選抜では、学力試験の比重が低いため、入学後に一般選抜で入学した学生との学力差を感じる可能性があります。
対策:
- 基礎学力をしっかりと身につける: 高校の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと身につけましょう。
- 入学前に予習をする: 入学前に、大学で学ぶ内容を予習しておくことで、スムーズに授業についていくことができます。
- 大学入学後も学習を継続する: 大学入学後も、積極的に学習に取り組み、学力向上に努めましょう。
指定校推薦とは?
指定校推薦とは、大学が特定の高校を指定し、その高校から推薦された生徒を対象とする入試制度です。
大学側が高校の成績や人物などを評価し、合格者を決定します。
一般選抜のように、入学試験で高得点を取る必要がないため、受験生の負担が比較的少ないのが特徴です。
指定校推薦のメリット
指定校推薦には、以下のようなメリットがあります。
- 合格しやすい
指定校推薦は、大学側が求める人物像に合致した生徒を高校が推薦するため、一般選抜に比べて合格率が高い傾向があります。
大学によっては、合格率がほぼ100%という場合もあります。
- 受験勉強の負担が少ない
一般選抜のように、広範囲の教科を学習する必要がなく、受験勉強の負担を軽減することができます。
そのため、時間に余裕を持って、自分の興味のある分野を深めたり、課外活動に力を入れたりすることができます。
- 精神的な余裕がある
早い時期に合格が決まるため、精神的な余裕を持って、残りの高校生活を送ることができます。
卒業後の進路についてじっくり考える時間や、大学入学に向けた準備をする時間を確保することができます。
指定校推薦のデメリット
指定校推薦には、メリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。
- 大学・学部が限定される
指定校推薦は、大学側から指定された高校の生徒しか受験することができません。
そのため、大学や学部の選択肢が限られてしまう可能性があります。
- 高校の推薦基準を満たす必要がある
高校によって、指定校推薦の推薦基準が設けられています。
一般的には、高校の成績や出席状況、人物などが評価の対象となります。
- 推薦枠が限られている
大学から高校に割り当てられる推薦枠は限られています。
そのため、希望者が多い場合は、校内選考で選ばれない可能性があります。
指定校推薦の選考基準
指定校推薦の選考基準は、大学や学部によって異なりますが、一般的には以下の要素が評価されます。
- 学力:高校の成績(評定平均値)
- 出席状況:欠席日数、遅刻回数など
- 人物:学習態度、生活態度、性格、コミュニケーション能力など
- その他:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
指定校推薦の選考方法
指定校推薦の選考方法は、大学や学部によって異なりますが、一般的には以下の方法で行われます。
- 書類審査:調査書、推薦書、志望理由書など
- 面接:個人面接、集団面接など
- 小論文
- 学力検査:大学独自の試験、共通テストなど
指定校推薦で合格を掴むために
指定校推薦で合格を掴むためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 高校の成績を維持する
指定校推薦では、高校の成績が最も重要な評価基準となります。
日頃から授業に真剣に取り組み、定期テストで良い点数を取るように心がけましょう。
- 学校生活を充実させる
出席状況や生活態度も評価の対象となります。
遅刻や欠席をせず、校則を守って、学校生活を送りましょう。
- 自己PRの準備をする
面接や小論文では、自己PRが求められる場合があります。
自分の強みや個性、将来の目標などを明確に伝えられるように準備しておきましょう。
- 大学・学部について調べる
志望する大学・学部のアドミッション・ポリシーや求める人物像、過去の入試情報などを収集しましょう。
- 面接対策をする
面接では、志望動機や自己PR、将来の目標などを効果的に伝えられるように練習しましょう。
指定校推薦と総合型選抜の違い
指定校推薦と総合型選抜は、どちらも高校からの推薦を必要とする入試制度ですが、以下のような違いがあります。
項目 | 指定校推薦 | 総合型選抜 |
---|---|---|
推薦枠 | 大学から高校に割り当てられた推薦枠があり、枠内で選考が行われる | 大学が定める選考基準に基づき、高校の推薦を受けた生徒の中から選考が行われる |
選考基準 | 大学によって異なるが、一般的には、高校の成績、出席状況、人物などが評価される | 大学によって異なるが、一般的には、学力、個性、能力、意欲、適性などを総合的に評価 |
選考方法 | 大学によって異なるが、一般的には、書類審査、面接、小論文などが行われる | 大学によって異なるが、一般的には、書類審査、面接、小論文、実技試験などが行われる |
倍率 | 推薦枠が限られているため、倍率が低い場合が多い | 総合型選抜で受験する生徒が多いため、倍率が高い場合が多い |
メリット | 一般選抜に比べて、合格しやすい | 自分の個性や強みをアピールできる |
デメリット | 大学・学部が限定される | 準備に時間と労力がかかる |
指定校推薦に向いている人
- 高校の成績が優秀で、出席状況が良い人
- 特定の大学・学部を志望している人
- 受験勉強の負担を軽減したい人
- 早く合格を決め、残りの高校生活を充実させたい人
総合型選抜に向いている人
- 明確な目標や将来像を持っている人
- 自分の個性や強みをアピールできる人
- 積極的に行動できる人
- コミュニケーション能力が高い人
- 主体的に学習に取り組める人
どちらを選ぶべきか
指定校推薦と総合型選抜のどちらを選ぶべきかは、皆さんの個性や状況によって異なります。
以下の点を参考に、しっかりと検討してみましょう。
- 将来の夢や目標: 将来、どんな仕事に就きたいのか、どんな分野で活躍したいのかを明確にしましょう。
- 興味のある分野: どんな学問に興味があり、どんなことを学びたいのかを考えましょう。
- 得意なこと、苦手なこと: 自分の強みと弱みを理解し、それぞれをどのように活かせるのか、どのように克服するのかを考えましょう。
- 高校生活: 高校時代、どんな活動に取り組んできたのか、どんな経験を積んできたのかを振り返りましょう。
- 性格: 自分はどんな性格なのか、どんな状況で力を発揮できるのかを分析しましょう。
これらの点を踏まえ、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自分に合った入試制度を選択することが重要です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
今回は、指定校推薦と総合型選抜の違い、それぞれのメリット・デメリット、そしてどちらの入試制度が向いているのかを解説しました。
どちらの入試制度にもメリット・デメリットがあり、どちらが良いか一概には言えません。
大切なのは、ご自身の状況や将来の目標をしっかりと検討し、最適な道を選ぶことです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。