
情報工学部の志望理由の考え方と書き方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
近年、大学入試において総合型選抜(旧AO入試)で情報工学部を目指す受験生が増えています。
情報技術の発展が著しい現代において、情報工学は社会の様々な分野で必要とされており、その重要性はますます高まっています。
この記事では、情報工学部における志望理由の考え方と書き方、そして実際の例文を3つご紹介します。
総合型選抜とは?
総合型選抜とは、大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致する人材を選抜するための入試制度です。
学力試験の点数だけでなく、皆さんの個性や能力、将来の目標などを総合的に評価します。
具体的には、以下の要素を評価の対象とします。
- 学力:高校の成績や共通テストの点数など
- 意欲・熱意:志望理由書、面接などでアピール
- 個性・能力:課外活動、ボランティア活動、資格・検定など
- 思考力・判断力・表現力:小論文、面接などで評価
総合型選抜は、大学によって選考方法や重視するポイントが異なります。
そのため、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかりと理解し、自分に合った対策を立てることが重要です。
総合型選抜のメリット
総合型選抜には、以下のようなメリットがあります。
- 自分の個性や強みをアピールできる
一般選抜では、主に学力試験の点数で合否が決まります。しかし、総合型選抜では、学力だけでなく、個性や強み、将来の目標などをアピールすることができます。
- 早い時期に合格が決まる
総合型選抜は、一般選抜よりも早い時期に選考が行われるため、合格が決まれば、精神的な余裕を持って残りの高校生活を送ることができます。
- 大学との相性が確認できる
選考過程では、面接や大学見学などを通して、大学について深く知ることができます。
情報工学部で学ぶこと
情報工学部は、情報科学、情報技術を体系的に学ぶ学部です。コンピュータサイエンス、ソフトウェア工学、人工知能、データサイエンス、ネットワーク工学など、幅広い分野をカバーしています。
情報工学部では、以下のような知識やスキルが身につきます。
- プログラミングスキル: 様々なプログラミング言語を習得し、ソフトウェア開発ができるようになります。
- データ分析能力: 大量のデータを分析し、有用な情報を抽出する能力が身につきます。
- 人工知能に関する知識: 機械学習や深層学習などの技術を学び、AI開発に携わることができます。
- ネットワーク技術: インターネットやネットワークの仕組みを理解し、安全なシステムを構築できます。
- 情報セキュリティ: 情報セキュリティに関する知識を習得し、サイバー攻撃からシステムを守ることができます。
- 論理的思考力・問題解決能力: 情報技術を活用して社会の課題を解決する能力が身につきます。
これらの学びを通して、情報工学部では以下のような力が身につきます。
- 課題発見力: 社会のニーズや課題を的確に捉え、解決策を検討する力
- 論理的思考力: 複雑な問題を分析し、解決策を導き出す力
- 創造力: 新しい技術やサービスを生み出す力
- コミュニケーション力: 技術的な内容を分かりやすく説明し、関係者と協力する力
- 主体性・協調性: 自ら学び、チームで目標を達成する力
これらの力は、情報技術分野だけでなく、社会の様々な分野で活躍するために不可欠なものです。
情報工学部の魅力
情報工学部の魅力は、以下の点が挙げられます。
- 社会のニーズ: 情報技術は現代社会のあらゆる分野で活用されており、卒業後のキャリアパスが豊富です。
- 技術革新への貢献: 情報工学は常に新しい技術が生まれる分野であり、社会の発展に貢献できます。
- 問題解決能力: 情報技術を活用して社会の課題を解決する能力が身につきます。
- 創造性: 自身のアイデアを形にし、新しいサービスやシステムを開発できます。
- 論理的思考力: プログラミングやシステム開発を通じて、論理的思考力や問題解決能力が養われます。
情報工学部の志望理由の考え方
情報工学部の志望理由を考える上で重要なポイントは、以下の3点です。
- なぜ情報工学を学びたいのか: 情報工学に興味を持ったきっかけや、学びたい分野を具体的に説明する。
- 大学で何を学びたいのか: 大学のカリキュラムや研究内容を調べ、自分の興味と合致する点を明確にする。
- 将来何をしたいのか: 情報工学の知識やスキルを活かして、将来どのような分野で活躍したいかを具体的に述べる。
これらのポイントを踏まえ、過去の経験や将来の目標と結びつけながら、オリジナルの志望理由を作成しましょう。
情報工学部の志望理由作成のヒント
効果的な志望理由を作成するために、以下のヒントを参考にしてください。
- 自己分析: 自分の強み、弱み、興味関心を明確にする。
- 情報収集: 大学のウェブサイトやパンフレット、オープンキャンパスなどを活用する。
- 経験: プログラミング経験や、情報技術に関する活動経験があれば積極的にアピールする。
- 社会貢献: 情報技術を通じて社会に貢献したいという意欲を示す。
- 将来のビジョン: 情報工学の知識やスキルを活かして、将来どのような分野で活躍したいかを具体的に述べる。
情報工学部の志望理由例
例1
「私は、AI技術を活用して医療の発展に貢献したいと考えています。幼い頃から医療ドラマが好きで、医療現場の課題や患者さんの苦しみに触れるたびに、何かできることはないかと考えていました。
高校生の時にAI技術の進化に関するニュースを見て、医療分野におけるAIの可能性に魅了されました。画像認識AIによるがんの早期発見や、患者さんのデータを解析して最適な治療法を提案するAIなど、AI技術は医療現場の課題を解決し、患者さんの負担を軽減できる可能性を秘めています。
貴学の情報工学部では、AI技術に関する高度な知識やスキルを習得できるだけでなく、医療分野との連携も積極的に行っていると伺いました。貴学で学び、AI技術を医療に応用することで、より多くの患者さんを救いたいと考えています。」
例2
「私は、情報セキュリティの専門家として社会を守りたいと考えています。近年、サイバー攻撃が頻発し、個人情報や企業の機密情報が漏洩する事件が多発しています。情報セキュリティ対策は、社会インフラを守る上で不可欠なものとなっています。
高校生の時に情報セキュリティに関する本を読み、サイバー攻撃の手口や対策技術について学びました。その中で、情報セキュリティの重要性を痛感し、将来は情報セキュリティの専門家として社会に貢献したいと考えるようになりました。
貴学の情報工学部では、情報セキュリティに関する専門的な知識や技術を習得できるだけでなく、実践的な演習を通してサイバー攻撃への対応力を養うことができると伺いました。貴学で学び、情報セキュリティの最前線で活躍できる人材になりたいと考えています。」
例3
「私は、IoT技術を活用して地域活性化に貢献したいと考えています。私の地元は過疎化が進んでおり、高齢化や人口減少などの課題を抱えています。IoT技術を活用すれば、地域の課題を解決し、活性化に貢献できるのではないかと考えています。
例えば、高齢者の見守りシステムや、農業の効率化システムなどを開発することで、地域住民の生活を支援し、地域経済の活性化に繋げられると考えています。
貴学の情報工学部では、IoT技術に関する専門的な知識や技術を習得できるだけでなく、地域との連携も積極的に行っていると伺いました。貴学で学び、IoT技術で地域社会に貢献できる人材になりたいと考えています。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
情報工学は、社会の発展に貢献できる魅力的な分野です。情報工学部を目指す皆さん、今回の記事を参考に、自分の興味や目標に合った志望理由を作成し、総合型選抜で夢を叶えてください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。