環境情報学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、情報技術を駆使し、環境問題や社会課題の解決に貢献する「環境情報学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「環境情報学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの情報技術への探求心と社会貢献への意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の環境情報学部合格を掴み取りましょう!

改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして環境情報学部が求める人物像とは?

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で環境情報学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

環境情報学部が求める人物像

それでは、環境情報学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの環境情報学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

  • 情報技術への強い関心と探求心: プログラミング、情報デザイン、メディアアート、ネットワークなど、情報技術の幅広い分野への興味関心と、新しい技術を積極的に学ぼうとする意欲があること。
  • 環境問題や社会課題への関心と問題意識: 地球温暖化、資源枯渇、地域活性化、福祉など、環境問題や社会課題に関心を持ち、情報技術を用いて解決に貢献したいという意識を持っていること。
  • 学際的な視点と創造性: 情報技術だけでなく、環境科学、社会科学、デザインなど、多様な分野の知識を融合し、新しいシステムやサービスを創造できること。
  • 論理的思考力と分析力: 複雑な情報を整理し分析し、論理的に考察する力があること。
  • コミュニケーション能力と協調性: 多様な専門性を持つ他者と協力しながらプロジェクトを進めることができること。
  • 倫理観と社会貢献意識: 情報技術が社会や環境、人々の生活に与える影響を倫理的に考察し、持続可能な社会の実現や人々の生活の向上に貢献したいという意識を持っていること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

環境情報学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に環境情報学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、環境情報学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの情報技術への情熱と社会貢献への意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「〇〇という環境問題または社会課題に対し、情報技術を通して解決したいという強い思いを持ち、貴学環境情報学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる情報技術への探求心と、クリエイターまたはエンジニアとして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  2. 一貫性の提示
    • あなたの情報技術への興味がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ情報技術という分野に心を惹かれ、どのようなシステム、サービス、コンテンツを開発・制作したいと思うようになったのかを記述しましょう。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の環境情報学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、プロジェクト、フィールドワーク、地域連携など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプロジェクトを通して、〇〇技術と〇〇デザインを学び、〇〇という社会的なニーズに応えるシステムを開発したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような分野を学び、どのようなシステム、サービス、コンテンツを開発・制作したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、環境情報の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という情報技術を活用した〇〇というシステムを開発し、〇〇という課題の解決に貢献したい」「貴学で培った情報デザイン力とプログラミングスキルを活かし、〇〇という分野で持続可能な社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、情報技術を通してより良い未来を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を未来への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な発想を育む環境の中で、情報技術の可能性を追求し、社会に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【環境情報学部特有の視点:情報技術への探求心と社会貢献への意欲をアピールする要素】

環境情報学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの情報技術への探求心と社会貢献への意欲がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 環境問題や社会課題への関心: 地球温暖化、自然災害、地域活性化、福祉、教育など、情報技術を用いて解決したい具体的な環境問題または社会課題を記述する。
  • 情報技術を活用した解決策の提案: 課題解決のために、どのような情報技術(AI、IoT、VR/AR、ビッグデータ解析など)をどのように活用するのか、具体的なアイデアやシステム構想を示す。
  • デザイン思考とシステム思考の融合: ユーザーのニーズを深く理解し、使いやすさや美しさを追求するデザイン思考と、複雑なシステムを全体として捉え、最適化を図るシステム思考の両方を備えていることを示す。
  • 創造性と表現力: 新しいシステム、サービス、コンテンツを企画・制作する創造性と、多様なメディアを通して情報を効果的に伝える表現力を持つことを示す。
  • チームワークとコミュニケーション能力: プロジェクトや制作活動において、他者と協力しながら目標達成に向けて取り組んだ経験を示す。
  • 倫理観と社会貢献意識: 情報技術が社会や環境、人々の生活に与える影響を倫理的に考察し、持続可能な社会の実現や人々の生活の向上に貢献したいという強い意識を示す。

環境情報学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、環境情報学部特有の視点を意識することが重要です。

  • 解決したい具体的な環境問題または社会課題を示す: 単に「社会に貢献したい」と言うのではなく、どのような問題に関心があり、情報技術を用いてどのように解決したいのか、具体的なアイデアや提案を示しましょう。
  • 情報技術に関する学習経験や制作経験を示す: プログラミング、Webデザイン、アプリ開発、CG制作、データ分析など、情報技術に関する学習経験や制作物について、具体的な内容や成果を記述しましょう。
  • 将来開発したいシステム、サービス、コンテンツを具体的に示す: 大学のWebサイトや研究室の情報を調べ、興味のある研究テーマや教授の名前、開発したいシステム、サービス、コンテンツなどを具体的に挙げ、なぜそれに惹かれるのかを説明しましょう。
  • デザイン思考とシステム思考の両方を意識する: ユーザーのニーズを深く理解し、使いやすさや美しさを追求するデザイン思考と、複雑なシステムを全体として捉え、最適化を図るシステム思考の両方を意識して記述しましょう。
  • 論理的な思考力、分析力、創造性をバランスよくアピールする: 情報を収集・分析し、課題を発見する論理的な思考力、データを分析し考察する力、そして新しいアイデアや表現を生み出す創造性をバランスよくアピールしましょう。
  • 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や研究設備、教授陣の専門分野、地域社会や企業との連携などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。

環境情報学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な環境情報学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文:田中健太さんの志望理由書】

私が貴学環境情報学部メディア情報学科を強く志望する理由は、VR(仮想現実)技術と地域情報を組み合わせた観光支援システムを開発し、地方創生に貢献したいという強い思いがあるからです。

私が住む地域は、少子高齢化が進み、観光客の減少が深刻な課題となっています。この状況を改善するために、VR技術を活用して地域の魅力を効果的に発信し、観光客を呼び込むシステムを開発したいと考えるようになりました。高校では、情報処理部でプログラミングの基礎を学び、美術部でデザインの基礎を学びました。また、地域活性化ボランティアに参加し、地域の観光資源や課題について調査する中で、情報技術の可能性を感じました。貴学環境情報学部メディア情報学科の〇〇教授の「地域情報とVR技術に関する研究」を拝読し、VR技術による地域活性化の可能性に深く共感し、ぜひこの研究室で学びたいと強く思いました。

貴学環境情報学部メディア情報学科では、VR/AR技術、情報デザイン、地域情報学、観光学など、地域活性化に関わる幅広い分野を学ぶことができるカリキュラムに加え、地域自治体や観光関連企業との連携による実践的なプロジェクトに参加できる機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰する地域情報デザイン研究室における最先端の研究活動や、△△市との連携による観光PRプロジェクトに参加できる機会は、私が将来、地方創生に貢献できるVRコンテンツクリエイターになるという目標を実現するための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、VR/AR技術、情報デザイン、地域情報学、観光学に関する専門知識と技術を深く学び、地域の魅力を効果的に伝えるVRコンテンツの企画、制作、評価に積極的に取り組みたいと考えています。また、研究室のメンバーや地域住民の方々と協力し、地域の文化や歴史、自然などの情報を収集し、VRコンテンツに盛り込むことで、より魅力的な観光体験を提供したいと考えています。将来的には、VRコンテンツ制作会社や観光関連企業などで、VR技術を活用した地域活性化プロジェクトに貢献できるVRコンテンツクリエイターになりたいと考えています。

貴学の地域社会との連携を重視する教育方針、実践的なVRコンテンツ制作、そして熱意あふれる教授陣の下で、情報技術と地域社会の可能性を追求し、地方創生に貢献できるVRコンテンツクリエイターへと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 解決したい具体的な社会課題と情報技術を活用した解決策: 地方の観光客減少という社会課題に対し、VR技術を活用した観光支援システムという具体的な解決策を提示しています。
  • 情報技術への強い探求心と創造性: VR/AR技術を駆使して新しい観光体験を創造したいという探求心と、地域情報を効果的に発信するVRコンテンツを制作したいという意欲を示しています。
  • 情報技術に関する学習経験や地域社会との関わり: プログラミングやデザインの基礎を学んだ経験、地域活性化ボランティアでの活動経験を通して、情報技術と地域社会の可能性に関心を深めたことを具体的に記述しています。
  • 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や地域連携プロジェクトを具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
  • 具体的な学習・制作計画: VR/AR技術、情報デザイン、地域情報学、観光学を学び、VRコンテンツの企画、制作、評価に取り組むという具体的な計画を示しています。
  • デザイン思考とシステム思考の両方を意識: ユーザーである観光客のニーズを深く理解し、魅力的かつ効果的な観光システムをデザインしたいという意欲を示しています。
  • 将来のクリエイターとしての明確なビジョンと社会貢献への強い意志: VRコンテンツクリエイターとして、地域活性化プロジェクトに貢献したいという明確なビジョンと強い意志を示しています。

最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

  • 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に環境情報学部の求める人物像)を深く理解しているか?
  • なぜその大学・学部の特定の分野(メディア情報、環境情報、情報デザインなど)で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
  • 高校での情報、デザイン、地理、社会学などの学習経験や、ボランティア活動、地域活動などの経験が、大学での専門的な学習や将来の制作目標と結びついているか?
  • 解決したい具体的な環境問題または社会課題と、情報技術を用いた解決策のアイデアを記述しているか?
  • プログラミング、Webデザイン、アプリ開発、CG制作、データ分析など、情報技術に関する学習経験や制作経験を具体的に記述しているか?
  • 入学後の具体的な学習計画や制作への意欲、地域社会や企業との連携への意欲が明確に述べられているか?
  • 将来のクリエイターまたはエンジニアとしての展望や、社会貢献への意欲が伝わるか?
  • 倫理観について言及しているか?
  • 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
  • 指定された文字数制限を満たしているか?
  • あなたの情報技術への探求心、創造性、そして未来への貢献意欲が伝わる文章になっているか?

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

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  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、環境情報学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。