国際経営学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

グローバル化が加速する現代において、国境を越えたビジネスの舞台で活躍したいという夢を持つ皆さんも多いのではないでしょうか。多様な文化や価値観が交錯する国際社会で、リーダーシップを発揮し、新たな価値を創造していく。そんな壮大な目標を持つ皆さんにとって、総合型選抜は、皆さんの熱意と可能性を存分にアピールし、国際経営学部への扉を開くための絶好のチャンスです。

今回の記事では、国際経営学部への進学を志す皆さんに向けて、総合型選抜の概要から、合否を大きく左右する「志望理由書」の書き方、具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、詳しく解説していきます。あなたの情熱と具体的な行動力を効果的に伝え、志望校合格への道を力強くサポートします!

改めて理解する総合型選抜:あなたの個性を活かす入試

総合型選抜(旧AO入試)は、学力試験の点数だけでは測れない、皆さんの個性、意欲、そして将来の可能性を総合的に評価する入試制度です。大学が掲げるアドミッション・ポリシー(求める学生像)と、皆さんのこれまでの経験、興味関心、そして将来の目標がどれだけ合致しているかを、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションといった多様な方法で丁寧に評価します。

一般選抜(旧一般入試)が一律の学力で評価されるのに対し、総合型選抜は、皆さんが主体的に取り組んできた活動や、そこから得られた学び、そして将来への明確なビジョンが重視されます。「特定の分野に対する強い探求心がある」「学力以外の自分の強みを活かしたい」と考える皆さんにとって、総合型選抜はまさに自分を最大限にアピールできる入試方式と言えるでしょう。

特に国際経営学部は、多様な文化への理解、グローバルな視点、コミュニケーション能力、リーダーシップ、異文化適応力など、皆さんの個性豊かな強みを高く評価する傾向があります。

合格への鍵!国際経営学部 志望理由書の書き方徹底解説

総合型選抜において、志望理由書はあなたの熱意と能力を大学に伝えるための、最も重要な羅針盤です。国際経営学部への強い思いを効果的に表現し、合格を勝ち取るための具体的な書き方を、段階的に見ていきましょう。

1.書く前の準備:自己分析と大学・学部研究の深化

熱意あふれる志望理由書は、徹底的な自己分析と大学研究という土台の上に築かれます。

① 自己分析を徹底的に行う

  • これまでの経験を振り返る: 高校生活での学習はもちろん、課外活動、留学経験、国際交流イベントへの参加、異文化理解に関する学習、ビジネスに関する興味関心を持ったきっかけなど、国際的な活動や経営に関わる経験を具体的に書き出してみましょう。「なぜその活動に興味を持ったのか」「どんな発見や学びがあったか」「そこからどんな課題意識を持つようになったか」といった問いに対する答えを探ることで、あなたの価値観や問題意識が明確になります。
  • 自身の強みと弱みを客観的に把握する: 自己分析を通じて、自分の強み(例:語学力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、異文化理解力、積極性、課題解決能力など)を見つけ出し、アピールポイントを明確にしましょう。同時に、自分の弱点も認識し、それをどのように克服しようと努力しているかを伝えることも重要です。
  • 将来の目標を具体的に描く: 国際経営分野でどのようなことに挑戦したいのか、将来どのような役割を担いたいのか、具体的な目標を設定しましょう。「グローバルに活躍したい」という漠然とした目標ではなく、「〇〇の知識を活かして途上国の経済発展に貢献したい」「△△のスキルを用いて多国籍企業の経営戦略を立案したい」など、より具体的にすることで、大学側にあなたの熱意と目的意識が強く伝わります。

② 志望する大学・学部を徹底的に研究する

  • 大学の理念・アドミッション・ポリシーを深く理解する: 大学のウェブサイトや募集要項を隅々まで読み込み、その大学がどのような学生を求めているのかを理解しましょう。特に、国際経営学部の教育目標、カリキュラム、研究分野、特色あるプログラム(例:英語による授業の割合、海外大学との提携、インターンシップ制度など)、関連する研究室などを詳細に調べ、自分の興味関心と合致する点を見つけ出すことが不可欠です。
  • 学びたい専門分野を明確にする: 国際経営学部は、マーケティング、ファイナンス、組織論、国際ビジネス法、異文化コミュニケーションなど、多岐にわたる専門分野を包含している場合があります。自分が特に興味を持っている分野(例:グローバルマーケティング、国際金融、多国籍企業戦略、サステナブル経営など)を具体的に特定し、なぜその分野に興味があるのか、どのようなことを深く学びたいのかを明確にしましょう。
  • 大学の特色ある環境・リソースを把握する: その大学ならではの留学制度、国際的な研究プロジェクト、外国人教員の存在、卒業生の進路などを調べ、自分の学びたい環境が整っているかを確認しましょう。これらの情報を志望理由書に盛り込むことで、「この大学でこそ学びたい」という強い気持ちを具体的に示すことができます。

2.構成で心を掴む!論理的で情熱的な志望理由書の設計図

自己分析と大学・学部研究に基づき、いよいよ志望理由書を書き始めます。

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考に読み手にあなたの思いが伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「グローバルな舞台で活躍できるビジネスリーダーを目指し、貴学国際経営学部を強く志望いたします」のように、結論を冒頭で明確に示し、あなたの熱意を印象的に伝えましょう。
  2. 一貫性の提示
    • 具体的なエピソードを交えながら、国際的な出来事への関心、異文化体験、ビジネスに関する書籍やニュースとの出会いなど、国際経営に関心を持つようになった原体験や、これまでの学習活動の中で特に印象に残った経験を述べます。例えば、海外ボランティアでの異文化理解の経験、国際的な経済ニュースに触れた際の興味関心、ビジネスコンテストへの参加経験などが挙げられます。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の国際経営学部を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、留学制度、英語による授業の有無など、大学の具体的な要素に触れながら、自分の学びたいこと、研究したいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究に感銘を受け、~について深く学びたい」「貴学の□□留学プログラムを通して、異文化理解を深めたい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような分野を深く学びたいのか、どのような研究に取り組みたいのか、具体的な学習計画を示しましょう。また、将来、国際経営分野でどのような目標を達成したいのか、どのような役割を担いたいのかを具体的に語ることで、入学後の意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇の知識を習得し、将来は△△のような国際的なマーケターとして活躍したい」「貴学で培った〇〇のスキルを活かし、グローバルビジネスの課題解決に貢献したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、国際経営分野への貢献意欲を述べ、志望理由書を力強く締めくくりましょう。「貴学の恵まれた環境で学び、グローバル社会の発展に貢献できるリーダーへと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【国際経営学部特有の視点:アピールすべき要素】

国際経営学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、より専門性と熱意が伝わる内容にすることができます。

  • グローバルな視点: 世界の経済動向、社会情勢、文化の違いに対する関心の高さを示す具体的なエピソードや知識を盛り込む。
  • 異文化理解力・コミュニケーション能力: 異なる文化を持つ人々との交流経験や、円滑なコミュニケーション能力を示す具体的なエピソードを記述する。
  • 語学力への自信と学習意欲: 英語をはじめとする語学力のアピールと、入学後も積極的に語学学習に取り組む意欲を示す。具体的な資格やスコアを記載することも有効です。
  • リーダーシップ・協調性: チームで目標達成に向けて取り組んだ経験や、リーダーシップを発揮した経験を示す具体的なエピソードを盛り込む。
  • アントレプレナーシップ精神: 新しい価値創造やビジネスの立ち上げに対する意欲やアイデアがあれば積極的に記述する。
  • 倫理観・社会貢献意識: グローバルビジネスにおける倫理的な課題への意識や、社会貢献に対する意欲を示す。

3.合格への道標!国際経営学部 志望理由書の例文

ここでは、国際経営学部を志望する架空の受験生「田中健太さん」の志望理由書の例文をご紹介します。

【例文:田中健太さんの志望理由書】

私が貴学国際経営学部を強く志望する理由は、グローバル化が加速する現代において、多様な文化を持つ人々が共存し、互いに協力しながら持続可能な社会を築くための国際ビジネスを学びたいという強い思いがあるからです。

高校2年生の時に参加した海外研修プログラムで、異なる価値観を持つ同世代の学生たちと交流する中で、文化や言語の壁を乗り越え、共通の目標に向かって協力することの重要性を肌で感じました。同時に、各国の経済状況や社会課題の違いを認識し、国際的なビジネスがそれらの解決に貢献できる可能性を強く感じました。特に、途上国の貧困問題に対するフェアトレードの取り組みを知り、ビジネスを通じて社会課題の解決に貢献したいという思いを抱くようになりました。貴学の〇〇教授の「グローバルサプライチェーンにおける倫理的課題の研究」に関する論文を拝読し、企業の社会的責任の重要性を改めて認識いたしました。

貴学国際経営学部では、英語による専門科目の授業が多く開講されており、少人数制でのディスカッションやグループワークを通して、実践的なビジネススキルと異文化理解を深めることができると伺い、大変魅力を感じています。また、△△大学との交換留学制度や、グローバル企業でのインターンシッププログラムなど、国際的な経験を積むための豊富な機会が用意されている点も、私のグローバルな舞台で活躍したいという目標と合致しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、フェアトレードを通じた途上国の経済発展に関する研究に積極的に取り組み、持続可能なビジネスモデルの構築に貢献したいと考えています。また、△△大学への交換留学プログラムに参加し、異文化理解を深めるとともに、現地の企業文化やビジネス慣習を学びたいと考えています。将来的には、国際的なNGOや企業で、途上国の経済発展や貧困問題の解決に貢献できるソーシャルビジネスを立ち上げ、グローバル社会の発展に貢献できるリーダーになりたいと考えています。

貴学の国際的な学習環境と、熱意あふれる教授陣の下で、国際経営に関する専門知識と実践的なスキルを深く学び、将来の夢を実現したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 具体的な国際経験: 海外研修という具体的な国際経験を語ることで、グローバルな視点を持つようになったきっかけを明確に示しています。
  • 大学・学部との明確な繋がり: 英語による授業、留学制度、インターンシッププログラムなど、大学の具体的な特徴と自身の目標を結びつけて説明しています。
  • 明確な研究テーマと将来の目標: フェアトレードを通じた途上国の経済発展という具体的な研究テーマと、ソーシャルビジネスの立ち上げという明確な将来の目標を示しています。
  • 語学力への言及: 英語による授業への期待を示すことで、語学学習への意欲を間接的にアピールしています。
  • 社会貢献への意識: 途上国の貧困問題解決という社会貢献への強い意識を示しています。

最後の仕上げ!志望理由書を完成させるための最終確認

志望理由書を提出する前に、以下の項目を必ずチェックし、万全の状態で提出に臨みましょう。

  • 誤字脱字・文法ミスはないか: 丁寧に読み返し、特に英語表記のミスがないかを確認しましょう。第三者にネイティブスピーカーに見てもらうのも有効です。
  • 文字数制限は守られているか: 大学が指定する文字数制限を必ず守りましょう。超過や不足がないように注意が必要です。
  • 体裁は整っているか: 段落分けや改行が適切に行われ、読みやすい体裁になっているか確認しましょう。
  • 表現は具体的か: 抽象的な表現は避け、具体的なエピソードや事実に基づいて記述するように心がけましょう。
  • オリジナリティはあるか: 他の人の例文を参考にするのは良いですが、自分の言葉で、自分の経験や考えを正直に表現することが最も重要です。
  • 大学のアドミッション・ポリシーとの整合性: 大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)を再度確認し、自分の強みや目標がそれに合致しているかを意識しましょう。
  • 熱意と意欲は伝わっているか: グローバルな舞台で活躍したいというあなたの熱意と、国際経営への強い意欲が読み手に伝わるように、心を込めて書きましょう。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。

KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの熱意と可能性を大学に直接伝えることができる貴重な機会です。今回の記事が、皆さんが自身の思いを整理し、魅力的な志望理由書を作成するための一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。